80年代グラフィティ400その6 HONDA VF400F

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前回記事:80年代グラフィティ 400その5 HONDA CBX400F
前回お話したのはCBR400Fが登場したところまでです。けれどこの頃のホンダの勢いはもの凄かったんです。
CBXやCBRっていう並列4気筒だけじゃなくて、V4エンジンのVF400F を投入してきたのです。これがまた強烈に高性能なバイクで、もしかしたら400の4気筒は全部V4になっちゃうんじゃないか、なんてわたし思ってしまったくらいです。

並列4気筒では真似できないパワー

VFの特長はなんといってもそのエンジンのフィーリングにありました。
低回転から力があって、どこからスロットルを開けても力強く加速します。
高回転で伸びていく感じもマルチにまったく負けてません。
排気量が600くらいあるんじゃないかと思うくらいの力強さでした。(マジです)mc198212_vf4001_01003H
もう並列4気筒じゃ相手にならないな、っていうくらいものすごい速さだったわけですが、実は致命的だったのが排気音。
ぶん回した時、普通のマルチみたいにカーンって気持ち良い音じゃありませんでした。
ボェーってなんとも間抜けな音だったわけです。
だからこの当時、V4の速さは凄いけど音が嫌いだから乗らない、なんて言っているやつらもいました。

16インチタイヤのハンドリングが◎

ちなみにわたしもこの音、最初はあんまり好きじゃなかったんですが、やっぱり慣れって凄いんですね。ビートの集合マフラーつけた友人のVFをしばらく借りていたらいつのまにか大好きに。どんな回転数からでもすごく力強く加速していくし集合マフラー付きの「ビョーン」って音がとっても心地良くて。16インチタイヤのフロントタイヤからガンガン曲がっていくハンドリングも気に入ってしまいました。
最初に嫌いだった人、一度好きになると大好きになってしまう、っていう恋愛現象がありますが、まさにあれと一緒。

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VFはその後、ライバルがレプリカ化していくのにあわせてVFR400に生まれ変わるんですが、このバイクはもう全然ダメでした(個人的な好みの話です)。
性能はもちろん向上していたんですが、4気筒の爆発する間隔が変わったもんで排気音がカタカタ言うような感じになってしまったんです。

ホンダの400ccV4は、その後90年代のRVFまで進化していったわけですが、個人的にそのなかで一番好きなのはこの初期型VF。
挑戦的なハンドリングだしエンジンのフィーリングと排気音が一番いい。
実は今も乗りたいと思うバイクの1台です。

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