最初に買うのは安い工具?それとも高い工具? 

最近バイクをいじりたくてもどうすればいいかわからない、なんていう声をよく聞きます。
じゃあMotoBe編集部がお助けしましょう、っていうのがこの企画。

工具のノウハウや具体的な整備のやりかたまで紹介していきます。
念のため言っておきますがベテランな方々のツッコミはなしでお願いします。
色々と意見はあると思いますが、ここはMotoBe編集部が読者の皆さんに対して独断と偏見でお伝えする企画なので。

で、記念すべき第一回目は工具の選び方。バイクいじりっていうのは、だいたい最初、バイクに積んである車載工具とか、家にあるドライバーセットとかを使ってスタートします。

中には「ハンドル交換くらい、これでなんとかなんじゃね?」とか言ってボルトが外れず頭を丸くして外れなくなった、なんていう人もいたりします(わたしです)。

普通の工具セットとバイク用工具セット

で、そうなるとやっぱりバイクいじりに特化した工具がどうしても欲しくなるわけです。けど工具ってピンキリ。ホームセンターやネットで色々入ったセットで「特価2980円」なんていうのもあれば、バイク用品店のバイク整備セット、なんていうがその数倍の価格で売ってます。さらにKTCとかスナップオンなんていう一流どころになると更に高くて、わたしのようなビンボーライダーにはちょっと手が出しにくくなってしまったりします。

安い工具は何がいけない?

安い工具っていっても日本で売っているものは普通に使う分には問題ありません。ネジを締めたり緩めたりすることができます。ただし材質と精度が違います。あまり強度が高いわけではないので、例えばラチェットレンチの細い部分が力を入れた時、ネジ切れてしまったりします。

また、材質があまり良くないので工具が全体的に分厚くできています。狭いところにあるネジが回せない、なんていうこともあるわけです。
※上が安い工具、下が高いKTC製工具

それとかなり重要なのが精度。ネジと工具に隙間があったりすると力を入れた時、ネジの頭を丸めてしまって取れなくなる、なんていうことがあります。
※手前が高いKTC製工具、奥が安い工具

高い工具はすごい?

良い工具というのはこういった部分が良いわけで、だから作業もとても楽。以前、マフラーのボルトをはずそうとした時、ボルトの頭を丸めてしまったことがありました。ボルトの頭の形が変わってしまったもので、何をしても緩まない。

もうこりゃあバイク捨てなきゃダメか、なんて当時のわたし、泣きながらバイク屋さんに行ったわけです。そしたら「こんなの簡単に外れるよ」といって一瞬で外してしまいました。もう魔法見ているみたい。
こん時使っていた工具がスナップオンってやつ。一流の工具として有名。壊れても永久に保証してくれるってやつです。良い工具って、凄いんだなあ、って思いました。

工具の選び方

で、MotoBeが考える工具の選び方。お金のない人、なんかよくわかんないけどバイクいじってみたい、なんていう人は安い工具セットでいいです。買ってしまいなさい。工具買ったらそれだけでテンション上がってバイク弄りしたくなる。それが大事。もしかしたら周囲に「そういうの買うからダメなんだよ」なんてうるさいこと言う人いるかもしれないけど無視してください。

ここからある程度のことは自分でやる、バイクのこと真剣に勉強したい。レースとかカスタムも自分でやりたい。そういう人はバイク用品店や工具屋さんにあるバイクメンテナンス用の工具セットを買ってください。本格的な整備するなら、専門の人たちが考えた工具セットが一番。安い工具と使い比べたら、あきらかに違う。整備にも力が入る、ってもんです。

「おらぁカネ余ってんぞぉ!」っていう人はマックツールとかスナップオンとか一流工具で揃えてください。国産だとKTC。見た目の美しさが違う。工具フェチなんていう人達もいるくらいに美しい。その代わり、若いのにこんな工具揃えると友達減りそうな気もするけど。

この記事をかいた人

後藤 武アイコン

二輪業界に長くいる、MotoBeのアドバイザー兼ライター。バイク全盛期を経験しており、現在の愛車はRZ250、Z1000、MACHⅢなど。

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