バイク冬眠準備!たった7つのチェックシートで春を待とう!

ぶるぶる…。体の芯から冷える辛い時期となりましたね。先日、自宅の近くを歩いていると、小学校脇の歩道をとんでもない遅さでガマガエルが歩いていました。これから冬眠に入るのでしょうね。また春に会おう、カエルくん。

さて「冬眠」と言えば、12月〜3月頃は雪国に住むライダーたちにとってバイクのオフシーズンの時期。SNSでも「バイク乗り納め」「ラストツーリング」の文字を見かけるようになりました。

ここでは、雪国ライダー以外でも「寒くて冬は乗れない派」なあなたのために、雪国ライダーたちの長期保管方法をまとめてみました!これで春がきたら絶好調。なお、冬に限らず、保管の際に使える方法なので、予備知識として覚えておくとイイですよ!

長期保管のため何をすればいいの?

来春、暖かくなった頃、バイクに乗ろうとエンジンをかけたら動かない…なんて事が無いよう冬眠準備のチェック表を用意しました。最低限、やっておけばいい簡単な項目を用意したので、一つ一つ確認して冬に備えてみてくださいね。

1-ガソリン満タン!

「よし、冬眠させよう」と思ったら、まずはガソリンスタンドへ。ここでガソリンタンクの中を満タンにさせておきましょう。「お金ないし、大体でいっか…」はダメですよ。思い切って満タン給油です。

001参考: http://www.toolbox-lifelog.com/2014/10/tricity.html

「長期保管後ガソリンが腐っていた」と聞く事がありますが、それはおおよそ1年以上にかけて超長期保管した時のハナシ。タンクの中に空気があると夜になって気温が下がった時、タンクの内側が結露してしまいます。これが繰り返されるとタンクの下に水が溜まってしまいタンクが錆びたり、エンジンの不調の原因になったりします。

2-タイヤの空気圧を適正に

長期保管前にすべてをきちんと整備しておくと言う意味で、タイヤの空気圧を適正量入れておきましょう。

002参考:http://z400ltd.seesaa.net/article/355241591.html

家庭にあるような自転車用の空気入れでも入れる事は可能ですが、ここはガソリンスタンドで給油するのと同時にコンプレッサーを借りてしまうのがオススメ。空気量メーターがついているものがほとんどで、調整がしやすいです。不安な人は店員さんにお願いして入れてもらいましょう。

3-燃料コックを「OFF」に!

ガソリンタンク→キャブレター→エンジンと燃料は流れますが、ここではタンク→キャブレターの通路をストップさせてしまいます。通常、ガソリンタンクの下にはツマミ選択式の燃料コックと呼ばれるものが付いているのでそこに注目です。

結構忘れてしまう方多いと思うのですが、これは長期保管に限らず、どの時期でもバイクのエンジンを止めた時に「OFF」にするもの。長期保管の場合は特に大事になってくるので忘れずに!

003参考:http://ryumanix.net/blog/archives/2007/04/000127.html

表記について、車種によって微妙に違うことがありますが、基本的には「ON」「OFF」「RES」の3つ。筆者自身まだ見た事がないのですが「PRI(プライマリ)」もあるとか。ちょっとややこしいですね。

「RES(リザーブ)」は最近のバイクには付いていませんが、昔のバイクはガソリンメーターがないバイクも多く、そのためスイッチが「ON」の時にガソリンが急に無くなると困ってしまうため、タンク内のガソリンを吸う位置をタンクの最底辺に切り替えるのが「RES」。

「俺のバイク、OFFが無いけどどうすれば…」と言う方、それは負圧式コックというものです。エンジンが掛かってる時しかガソリンが流れない構造になっているので「ON」もしくは「RES」のままで大丈夫です。

ちなみに「PRI(プライマリ)」は負圧式ではないタンクについています。タンク内の負圧をオフにしてガソリンをキャブレターへ垂れ流し状態にするモードですが、普通に乗っている限りはあまり使わないと思います。なのでここでは割愛。

本題の「冬眠準備」のためには「OFF」にしておきましょう。そうすることでキャブレターにガソリンを送るのをストップさせる事が出来ます。

4-キャブからガソリンを抜く!

インジェクション車の場合は抜く必要は無いのでここは飛ばしてくださいね。

さて、コックをオフにしたので、ガソリンタンクからガソリンが抜ける事は無いと思います。コックオフで通路を塞いだのは良いのですが、まだキャブレターの中にガソリンが残っているので抜きましょう。

004参考:http://blogs.yahoo.co.jp/yayoy00/17871959.html
  1. キャブから出ているチューブからガソリンが出てくるのでその先に容器を用意します。
  2. キャブの下の方にガソリンを抜く為のドレンボルトを緩めましょう(ポイントは緩めるだけ。外しちゃダメです)
  3. ガソリンが出てきます。
  4. ガソリンが出なくなったら、ドレンボルトを元のように締めましょう。
  5. 容器に溜まったガソリンを給油口から入れましょう(ガソリンスタンドから走ってきているはずなので、このくらいは入るかと思います)。

ここまで紹介した1〜5は、キャブレターにドレンボルトがついているバイクでのやり方です。

ドレンがないキャブレターではコックを「OFF」の状態でエンジンをかけてアイドリングさせ、キャブレター内のガソリンを使いきってしまいましょう。エンジンがガス欠状態になり、停止したらキャブレターのガソリンがなくなったらということ。そこで完了です。

負圧式はこれができないので、タンクから来ている燃料ホースを抜き、エンジンをかけてアイドリングさせ、キャブレター内のガソリンがなくなってから戻します。本当はドレンがついていなくても、負圧式タンクでもキャブレターを分解して抜くやり方が正当ですが、メンテナンスに自信が無かったりちょっとめんどくさがりの方はこの方法でも大丈夫。

ネット上で目にするのは、キャブレターから抜いたガソリンをタンクに戻すやり方。これは危険なので、やめておきましょう。基本的に一度外に出たものは、汚れていたり気をつけてもゴミが混入する可能性があるので使わないほうが無難です。(だからといって排水溝に流したりするのもダメ!)

5-バッテリーを外す!

1ヶ月以上バイクに乗らない場合は、バッテリーを外しておきましょう。使用しなくても自然放電してしまうためです。

005参考:http://pican.exblog.jp/18343427/

外す際の手順はマイナス(黒−)→プラス(赤+)の順で外しましょう。単純作業で油断しがちですが、下手をするとショートしてしまうので、細心の注意が必要です。付けるときは逆の手順で取り付けます。

外した後は「気温の上下しない場所に置いておく」「できれば充電しておく」のがベターです。

6-センタースタンド保管がベター!

長期保管イコールずっと同じ体勢で保管しておく事になるので、タイヤの変形やサスペンションへの負荷を考えると、地面にタイヤを接地させないことがベターです。

006参考:http://lifewith34.ddo.jp/archives/2010/10/post-1407.html

センタースタンドが付いているバイクであれば、サイドスタンドではなく、最小限の負荷で済むセンタースタンドで保管しましょう。

7-室内保管orバイクカバー必須!

バイクを野ざらしにさせておけば4ヶ月経った頃に見た目がどうなっているかなんて、容易に想像できちゃいますよね。地域によっては積雪、冷たい雨の下では到底「冬眠」とは言えません。

007参考:http://pican.exblog.jp/18343427/

ですが、筆者のように賃貸物件に住んでいると屋外の保管にどうしてもなってしまいがち(バイク用ガレージ借りたいけど余裕が無い)。なので、最低限の施策としてバイクカバーをかけておきましょうね。これで雨風からバイクを守れます。

まとめ「考えられることはやっておく」

ハイ、冬眠準備のための最低限マニュアルとして、ここまで7項目を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。簡単に出来るものとしてまとめてみましたが、以上の実践が難しければ「週1でエンジンを掛けてアイドリングさせる」だけで大丈夫です。

屋外保管の方が多数だと思いますので、ココから先はサビとの勝負ですね。各部をグリスアップしておくことなど、言い出したらキリが無いのが正直な所ですが、「後悔先に立たず」ということわざがあるように、冬眠前の愛車チェックをこの機会にしっかりとやってみましょう!

この記事をかいた人

小野寺 淳アイコン

平成3年生まれの24歳。特筆して好きなものは「お酒」と「かわいい女の子を眺める事」。免許取得から3年ということもありビギナー目線の記事を得意とする。愛車はCB250RS-Z(MC02)。この頃はオイルで汚れた手に幸せを感じているとか。執筆依頼やネタの提供はコチラからお願いします。

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