【レースデビュー連載第2弾】初心者ライダー「オサ(21)」は果たしてデビューできるのか
前回までのおさらい
前回記事→【連載企画始動!!】初心者ライダー、オサはレースに出れるのか!?
【まとめ】21歳、バイク大好きな「オサ」→レース経験なし→サーキットも走ったことがない→いつかレースに出たいと思って衝動的にツナギを買ってしまった→ブーツはまだ→そんなに出たいならMoto Beレーシングチームから出場させてあげよう→俺のレース人生はココからだ!→【いまココ】
そんなオサを皆さんで助けてあげていただきたいのが、この企画。
大事な事は1つだけ!
オサはレースやバイクに関して分からない事をTwitter(@hornet250_osa)でつぶやきます。
それに対して皆さんの知識を分け与えてほしいのです。
オサが無事にレースデビューできるかどうか、それは皆さんからのリプライ(返信)次第かも。
どんなに小さな応援でも構いません。
オサを助けてあげて!
ということでお待たせしました。ここからはオサ本人が綴った本編をご覧ください!
レース当日まで残り3週間を切った
俺がレースに出るためには、3時間のサーキット走行が必要不可欠。そしてそのチャンスは、今週末の茂原ツインサーキットしかないことが調査の結果で分かっている。
レースがすぐそこまで迫る8月8日。
「8月8日か〜!今日はNSRの日じゃん(88年式のNSRはハチハチと呼ばれている)」なんて、NSRバカな編集部の快と一緒に、レースの為の買い出しをしてきたのだった。
何の買い出しかって?
俺が出る『MCFAJクラブマンロードレース』には幾つかの車両規定が存在しているらしく、4ストのバイクが転倒した際に、コース上にエンジンオイルをばら撒いてしまわぬよう、車輌にアンダーカウルを付けなければならない。
そこでこの日は、アンダーカウルとブレーキ強化のためにステンメッシュホースを取り付けることになったのだ。
しかし、アンダーカウルは買うと高すぎるから、ステーを使ってRZ250のモノを流用することに。(もちろん俺は流用なんてやったことはない)
ホームセンターの金物コーナーで自分なりにアルミのステーを選んでいると、横から「それじゃあ弱いだろうなー」とニヤニヤしながらつぶやいては、店の音楽に乗ってどこか別のコーナーへと消えてしまう快。
それは「もっと太いステーにしろ」もしくは「素材を変えろ」というあいつなりのアドバイスなのか?と思いながら、ステンレスのステーを何本か購入した俺が次に向かったのはライコランド。
ライコランドでの買い出しも終え、作業場となる事務所に戻る頃には日が暮れていた。
夜だけど、電動工具使いたい…
アンダーカウルを装着するためには、ステーを適度にカットしてやらなければならない。しかし、厚さがあるので電動工具のサンダーでカットするのだが、事務所は住宅地のど真中。この時間からやるとかなりのご近所迷惑になりそうだ。
「でも時間ないし、事務所の中でやれば大丈夫じゃねーの?」
迷ってる暇はない。室内ならギリギリで大丈夫か。今回ばかりは、後先考えずに快の提案に乗っかることにしたのだった。
ちなみに事務所には、色んな車種のエンジンやキャブレター、パーツクリーナーなどのケミカル系が休日の親父のようにゴロゴロしている。なんだか変に小キレイな部屋よりもこのくらい適当な方が落ち着く。
いざ、切り分ける為にサンダーをステーに当てた瞬間から、部屋の中に盛大な火花が散る。
「うわ!花火だ!花火!」と快ははしゃいで喜んでいた。
そしてステーが出来上がり、ホーネットにアンダーカウルを付けると、いつも乗っていた愛車がよりレーサーっぽくなってウキウキしてきた。この調子でお次はブレーキホースだ。
地獄のブレーキホース交換が始まる
いざ、マスターシリンダーのブレーキフルードを入れたまま、ホースを変え始める。ブレーキフルードで手の皮が溶けだし、2人して「熱くね!?」とか言いながら作業を進める。作業は順調。
しかし、ホースを取り付けてエア抜きしているときに事件は起きた。
「なんか音しない?」
耳を澄ますとマスターシリンダーから音がする。ブレーキを握ると鳴る異音。そして一定量で出てきてしまうエアー。おや?おやおや?これは、絶対ダメなヤツだ。ブレーキオイルが漏れちゃうブレーキなんてあるわけないのだから。
「マジかよ。」
今週末にサーキットで3時間走らないとレースに出れないのにこのトラブル。しかも、世間はお盆休みで純正部品の注文は出来ないらしい。
「どうしよう?どうしよう?」とパニックの俺。
「どうしようって、仕方無くね?とりあえず腹減ったし晩飯食おうぜ」
さて、どうなる俺!?
この記事をかいた人
平成3年生まれの24歳。特筆して好きなものは「お酒」と「かわいい女の子を眺める事」。免許取得から3年ということもありビギナー目線の記事を得意とする。愛車はCB250RS-Z(MC02)。この頃はオイルで汚れた手に幸せを感じているとか。執筆依頼やネタの提供はコチラからお願いします。