【レースデビュー連載第3弾】初心者ライダー「オサ(21)」は果たしてデビューできるのか
前回記事 → 第1弾 と 第2弾
【ここまでのまとめ】21歳、バイク大好きな「オサ」→レース経験なし→サーキットも走ったことがない→いつかレースに出たいと思って衝動的にツナギを買ってしまった→ブーツはまだ→そんなに出たいならMoto Beレーシングチームから出場させてあげよう→俺のレース人生はココからだ!→このレースに出場しよう!→でもこのレースもうすぐじゃん。→練習走行に行かなきゃ!→バイク直そう!→パーツが無い!→トラブル続出。超バタバタ→【いまココ】
そんなオサを皆さんで助けてあげていただきたいのが、この企画。
大事な事は1つだけ!
オサはレースやバイクに関して分からない事をTwitter(@hornet250_osa)でつぶやきます。それに対して皆さんの知識を分け与えてほしいのです。
オサが無事にレースデビューできるかどうか、それは皆さんからのリプライ(返信)次第かも。
どんなに小さな応援でも構いません。
オサを助けてあげて!
ここからオサのレポート
先週、マスターシリンダーからのフルード漏れを発見し、練習走行前日にマスタシリンダーを交換する事態になった。(前回記事参照)
Twitterでの俺のSOSを受けてヒカル(@santa_gopro)が手伝いに来てくれたので、まだ寝起きの快を横目にさっそくマスターシリンダーの交換作業に入る。
「めっちゃ効き良い!このタッチ、神だわ!」「うわー全然違うじゃん!」
ブレーキホースとマスターシリンダーが変わり、まるで別のバイクに生まれ変わった気がして、早朝から大はしゃぎしてしまった。
サーキットでは冷却水は水じゃないといけない。転倒して冷却水が漏れてしまったら路面コンディションはレースできない状態となっちゃうからだ。俺の相棒、ホーネットはタンクの下にラジエーターキャップがあるから作業も大掛かり(に見えるでしょ)。
まずは古い冷却水を抜くところからだけど、廃油を入れておくものがなかったので、編集部に転がっていたグリーンダカラのペットボトルへとりあえず入れることに。
「まさに本物のグリーンダカラできたじゃん。」「ドラゴンボールのピッコロの血っぽくない?あいつの血って緑なんだぜ」
自分でも、本当に社会人なのか疑うようなことを言いながらも、ちゃんと手は動かしていく。入れるのは水だけど、エア抜きをもちろんしっかり行う。
「俺も冷却水交換しちゃお〜!」
レースのためにワイワイ整備している俺に触発されたのか、なぜかヒカルも冷却水の交換を始めてしまった。そんなヒカルを横目に、俺はホーネットの保安部品の処理を始める。保安部品って言うのは、公道を走る上で必要な部品の事。ライトとか、ウインカーとかそのへんのことだ。
サーキットで、転倒したときにウインカーなどが割れてしまうことがあるらしい。その破片がコース上に飛び散ってしまうと、それを片付けるまでレースは再開されない。イコールとんでもない時間がかかってしまうんだって。そうならないように各自きちんとテープを貼っていく。そうしないとサーキットにも他の出場者の人にも迷惑がかかるんだってさ。ちゃんとしてるんだね、サーキットって。
「そういえばサーキット初だけどフラッグの意味ちゃんと知ってるの?」「なんとなくね」「じゃあ緑は?」「…。」「ほらな」
正直、バイクの整備に追われていてそういう準備を全くしていなかった。
「でもサーキットによってフラッグの意味変わったりするからな〜。とにかく、ピットから出てすぐコースを横切ることなんて絶対ダメだよ。後ろから突っ込まれるからね。」「まじ?突っ込まれるの?」「100kmなんて余裕で超えてるから。避けれないでしょ。」
その日の夜、YouTubeで見たサーキット事故の動画。
寝れなくなったのは言うまでもない。
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