オークションでハズレのバイクを買ってしまった人の末路…。壊れまくるFTR250とダートトラックライフ
安いバイクは当たり外れがある、というのはよく言われている話だと思います。
僕自身今までオークションやら個人から安いバイクを買ってきて直しながら乗っていますが、これまで明らかなハズレを引いたことはありませんでした。
「相当運の悪いやつがいるんだな〜」と他人事を気取っていたんですが、ついにハズレのバイクに悩まされる日々に突入…。
今回はそんなハズレのバイクを買ってしまった人のバイクライフをお届けします。
レーサー仕様のFTR250
今回僕が購入したのは市販車初のダートトラッカーとして1986年に発売されたFTR250。
ダートトラックがやりたくて、以前個人からFTR223を買って練習していたんですが、オークションを漁っていたところFTR250を見つけてしまい購入。
しかし安くはなく、20万円とこの手のバイクにしてはそれなりの値段で買ったと思います。
レーサー仕様で保安部品も無く、登録書類はあったんですが、エンジンが一応かかるというメンテナンス前提の状態で買いました。
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それからぶっ壊れバイクライフが始まります。
とにかく壊れまくる
まずはキルスイッチ
バイクのエンジンを止めるためのキルスイッチ。
買ったFTR250は鍵も付いていたので、キルスイッチを使わずともエンジン停止できるんですが、いつも停まる時キルスイッチを使う派だったのでFTR250でも使ってました。
買ってすぐは普通にエンジンかかっていて、じゃあ初走りに行こう!とダートコースに行って暖気し終わったところで事件は起こります。
キルスイッチをRUNの状態にしてキックスタートするも、アイドリングが明らかに変。
プスン、プスンとエンジンはかかるんですが、回転をあげようとするとすぐにエンストするなど誰がどう見てもおかしいエンジンのかかり方をしてました。
この日は試行錯誤してみましたが、まともにエンジンかからず諦めて帰宅。
その後何が原因なのか考えに考えて、電気なのは明らかだったので、バッテリーレスのコンデンサーだったり、イグニッションコイルだったりを交換。
普通にエンジンがかかるようになったのでもう一度コースへ行って暖気し終わった時にまた同じ症状に。
それを何度か繰り返して本気で投げ捨ててやろうかとも思いました…。
しかしついに原因が判明。
キルスイッチでエンジンをきるとこの症状になっていることがわかりました。
キルスイッチを取り外して配線を直結したらすこぶる快調に。
無駄にパーツを交換して原因解明に一番時間がかかりました。
キックが折れる
走れるようになったのでコースへ練習しに行き、2回位は問題なく走ることが出来ました。
しかし3回目でキックしてエンジンをかけようとした時、ボロっとなんか取れた感覚が。
地面を見下ろすとキックペダルが落ちてました。
厳密にはキックペダルが折れたのではなく、キックペダルが付いているギアのシャフトが折れました。
オイルラインの付け根が割れる
キックギアを丸ごと交換してキックが復活し、じゃあ走りに行こうと車にバイクを積み込む直前、エンジン始動するとおびただしいオイルが吹き始めました。
見てみると右側カバーのオイルラインの付け根が割れて、そこからオイルが吹いていることが判明。
キックギアを交換する時にカバーを外してその時にオイルラインも外したんですが、取り付ける時におもいっきり締めたとか、違うネジを入れたとか壊れそうな原因があるならわかるんですが、そんなことはしていません。
外した時点で前から入っていたヒビが悪化して割れ、締めて崩壊したんじゃないかと思います。
直しながら乗るしか無い
紹介したとおり、ハズレとしか言いようのないぶっ壊れ具合です。
これ仮にバイク屋さんに全ての修理を頼んでいたら、もうこの時点で余裕で車両価格を超える修理金額になると思います。
実際オークションにはハズレのバイクが潜んでいるということを改めて体感しました。
バイク屋さんでしかバイクを買わない方からは「こいつ運悪いな」「アホだな」くらいに思ってもらって良いんですが、安いバイクを狙っている方はいつこれと同じ目に合うかはわかりません。
見極めても必ずハズレを引く可能性はあるので、注意しながら選びましょう。
もう何回売ろうと思ったかわかりませんが、壊れたまま売っても買った金額にはならないため、諦めて地道に修理中。
80年代のバイクはそもそも40年選手なのでハードな遊びに使うバイクとしては向いてません。
しかしFTR223以外でダートトラックを楽しむにはレーサーを買うしか無く、そんなお金をかけたくなかったので中古車を買いましたが、今思えばトータルでかかった金額と手間を考えると新車を買ったほうがお得だったかもしれません笑。
まぁそんな事考えても仕方ないので直して乗りますが、こんなハズレのバイクあるんだ、というくらいに思っていてください。
今ウォッチリストに入れているそのバイク、もしかしたらハズレかもしれませよ?
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)