新しいトライアンフ「ボンネビル」は何が凄い?

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トライアンフが今年、魅力的なニューモデルを大量に投入する予定であることは前回レポートしました。
今回はモダンクラシックの真打ちともいうべきボンネビルT120の紹介です。

水冷になったボンネビルT120

モダンクラシックっていうのは、昔を彷彿させるレトロなデザインと最新のメカニズムを融合させたモデルのこと。
これが若い世代からベテランにまで人気があるんです。
で、ボンネビルっていうのはモダンクラシックの中心的なモデルです。
Bonneville T120_cranberry_red_aluminium_silver_Front_quarter
今回、新しくなったボンネビル、注目は何と言ってもエンジン。
排気量がなんと1200ccになりました。爆発感覚は270度(何書いてあるか分からない人は優しいエンジンの解説をごらんください)。
しかも水冷だからメカノイズも静か。排ガスもクリーンなるし耐久性も上がります。
Bonneville_T120_Details_Clutch_Cover乗った感じその結果、乗ったらどうなるかっていうと、もうびっくりするくらい力強くなります。
なんてったって空冷のボンネに比べて54%トルクアップしているっていうんだから凄いです。前のでも十分楽しかったのに1.5倍ですからね。
加速だって凄いだろうけどドドッドドッという排気音とか鼓動感も楽しいはず…
ってまだ発売されてないから想像なんですけどね。

水冷になってもクラシカルなイメージは不変

水冷になったら味気なくなっちゃうんじゃないの、なんて想像するトライアンフファンもいるんじゃないかと思います。でもご安心を。
ラジエターがフレームの間に収められているしホースも見えないから水冷だってことはまずわかりません。
エンジンも空冷と同じフィンが刻まれたりしているので見た感じのクラシカルな美しさは何も失われていないんです。
Bonneville_T120_Details_Header_Pipes
その証拠に……わたし、説明聞くまでこのバイクが水冷だって、まったくわかりませんでした。
「ボンネ、新しくなるとかいって何が変わったんだよ」とかブツブツ言ってたくらい(お恥ずかしい)。
しかもインジェクションのカバーが、60年代使っていたアマルのキャブレター風のデザインになっていたりして、なんか逆に水冷の方が古っぽく見えてしまうんじゃないか、って思ってしまいました。
Bonneville_T120_Black_Details_Engine_Timing _side
これはボンネビルのブラック。どうです? エンジンの雰囲気、とってもいいでしょう?
Bonneville_T120_and_Original_1959
新型の水冷ボンネ(左)と60年代のボンネ。昔のイメージがいい感じで再現されていることがお分かりかと思います。
ボンネビルって本当に良いバイクだったので、それが今回どんな風に良くなったのか、とっても楽しみです。

トライアンフ・ジャパン

この記事をかいた人

後藤 武アイコン

二輪業界に長くいる、MotoBeのアドバイザー兼ライター。バイク全盛期を経験しており、現在の愛車はRZ250、Z1000、MACHⅢなど。

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