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ハンドルを切るとゴロゴロorカツンと引っかかるステムトラブルの原因はコレ!しばらく乗り続けたバイクは要チェック!

ツーリングが気持ちよくなってくるこれからの季節、バイクの調子はできる限り最好調を保っておきたいもの。

今回は中古車、もしくは買ってからしばらくメンテしていないバイクに出やすいステムトラブルの話。

実はここが壊れるだけでバイクの乗り味に大きく影響するんです!

ゴロゴロorカツンとは?

 

バイクのハンドルを左右に切った時、普通ならスムーズに動かせますが、汚れがどこかにはさまっているようなゴロゴロという感覚があったり、ある一定のポイントでカツンッと引っかかるような感覚があったりしませんか?

実はこれ、新車ならまず無いですが、中古車や新車で買ったとしてもしばらくステム部分をメンテしていない車両など、しばらく乗り続けたバイクに出やすい不具合

原因はこのステムナットの下にあるベアリング。
ここを外して整備するのはそれなりの知識と工具が必要となります。

そこで今回は交換方法ではなく、壊れるとどうなるのか、原因を解説していきます。
交換作業は専門店、もしくは知識がある方のみお願いします。

球と皿が別のベアリング


こちらがステムベアリングまでバラした状態。
今回MotoBeで連載していた5万円SRのステムがおかしくなり、バラしてみました。
関連記事:【5万円SR】激安不動車をレストアするのは結果的に安いのか?良い点悪い点はここ!

ベアリングというといつしか流行ったハンドスピナーなどにも付いていた回転をなめらかにするもの。

しかしステムのベアリングはベアリングの球と皿が別々になっていてグリスが大量に塗られています

写真の状態はもはや最悪…。
グリスも足りていないし、球の状態もよくありません。

ダメだとこうなる!


こちらが取り外したステム前後の皿部分。
先程の写真は上でしたが、ステム下側も同じ機構になっています。

本来ならこの皿部分は何もなく綺麗に光っているのが新品なんですが、取り外した皿は写真のように微妙に跡が付いています

これは長年使い続けたことにより皿に球の跡がついてしまい、ハンドルを切った時に凹んだ跡に球が落ちて「カツン」と止まってしまう原因

なので一部だけではなく一定の距離で皿に球の跡が残っています

実は球も問題でよくよく見ると球の表面に小さなサビが出ていました。

他の球も同じようにサビが出ていたので、これがハンドルを切った時に「ゴロゴロ」言う正体
皿も球も新品に交換するしかありません。

交換後は超スムーズ


今回皿も球も新しくしました。
グリスを塗りつけ、上下にしっかり玉を入れて組み直すと前とは比べ物にならないくらいの軽さ!

バイクに詳しい方ならグリスが切れた時点でハンドルが重いことに気づくかもしれませんが、毎日乗っているバイクほど徐々に症状が酷くなる故障は気づきにくいもの。

変える前と変えた後のこのスムーズさは変えた人にしかわからない部分ですが、今回の作業は実際やってみるとかなり難易度高め

パーツを自分で発注すると皿ならまだしも、球は上下で大きさ違うし個数も1個頼んだら球1個しか来ないので自分で個数を調べる必要があります。

交換作業はバイクのフロント周りをほぼ全て外すことになってしまうので、バイクを支えるためのスタンドや工具なども必要。
バイク屋さんにお願いしたほうが結果的に安くて楽だと思います。

いつもの運転に違和感を感じたり、不調の原因はもしかしたらココかも?!と思った方はツーリングに出かける前に是非チェックしてみてください!

この記事をかいた人

佐藤 快アイコン

28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)

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