自走サーキットツーリングへ!スポーツバイク乗りがBATTLAX S22を履くとどう楽しめるのか、ハードに試してみる!
前回記事:タイヤでバイクライフが変わる!BATTLAX S22をスポーツバイク乗りが履くとどうなる?まずは街乗りで検証!
タイヤでバイクの楽しみ方がどれくらい変わるのか、スポーツバイク乗りがBATTLAX HYPERSPORT S22を履いて色んな楽しみ方をしてみるこの企画。
前回の街乗り編に続き、今回はスポーツ走行でS22の性能を体感していきます。
今回は峠を経由しサーキットを楽しむルートを全て自走でチャレンジ!
普通に考えたらツーリング以上のハードなバイクの楽しみ方ですが、S22はどれくらい面白みを引き出してくれるんでしょうか!?
峠でも不安なく走れるタイヤ
街乗りを快適に走れて楽しませてくれたS22ですが、タイヤというのはどうしてもどこかが優れているとどこかの性能が不十分なもの。
つまり街乗りがピカイチなら峠やサーキットなどのスポーツ走行はイマイチなのではと考えていましたが、現代の新しいタイヤって凄いんだな…と感動する結果に…。
BATTLAX HYPERSPORT S22の詳しい情報はこちら!
峠ではスポーツバイクでは特に、いつもより少しだけアグレッシブなライディングを楽しみたいものですが、そこではグリップ力はもちろん、緊急回避や変わり続ける路面状況への反応の良さも欲しいものです。
まずはグリップ力ですが、タイヤの端近くまで使っても滑りそうと感じることは一切なかったことにオーナーは一番驚いてました。
タイヤ端の部分に着目すれば、ハイグリップタイヤと言われても頷けるような高いグリップを持っています!
正直性能としては当たり前なんですが、問題はグリップ力の高さではなく、端まで使ったとしても自分の中でまだ余裕でグリップしているという感覚が掴めること。
いくらグリップ力が高いタイヤでも走っている時にタイヤが食っている感じがしなければ峠では結果的に危ないし、そもそも不安の中で走ることになるため存分にライディングを楽しめません!
グリップ力だけじゃないS22のフレンドリーさ
緊急回避などの機敏な動きもS22は十分に対応してくれます。
タイヤをしっかり潰さないととか、体をしっかり使わないとと考えずとも、適切な性能をライダーにもたらしてくれるのです(ハイグリップタイヤはこれをしっかりやらないといけないタイヤもある)。
つまり良い意味で雑に走っても受け入れてくれるフレンドリーすぎる性格のタイヤだというのが、峠走行を通して強く感じさせてくれた部分です!
倒しやすい、は起こしやすいでもあった
S22は倒そうと思ってからバイクが反応するまでの速度が非常に機敏でした。
スパッとマシンを倒しやすいと同時に、起こすときもバイクをスパッと軽々思い通りに動いてくれます。
峠では対向車がセンターラインを割ってきた、コーナーを抜けたら落下物があった、一部路面が濡れていたなど、緊急事態の対応も重要なところ。
S22がもたらすマシンの挙動の軽さがそういう状況にも難なく対応してくれました。
サーキットでもガンガン使える!
気持ちよく峠を抜け辿り着いたのは、千葉県にある茂原ツインサーキット!
手続きを済ませ早速サーキットにコースインしていくのですが、このバイクでサーキットを走るのは初めてで、かつこれまではハイグリップタイヤでしかサーキットを走ったことがなかったため、探り探り走って行くことに。
いざコースインしてまずはタイヤを温めることからスタート。
タイヤを温めている間に転倒することも少なくないですが、S22はタイヤが温まるのがとても早い印象!
これはサーキットだけでなく日常使いでも感じた部分でした。
タイヤが温まってからはどんどん攻めていきましたが、グリップ力の高さとパタパタとマシンが倒れる軽快さが楽しい!
バイク自体の性能もありますが、それをS22が引き出してくれていて、軽快さで言えばハイグリップタイヤ以上!
これはスポーツタイヤというカテゴリとは思えないほどのタイヤサイドの柔らかさと、タイヤそのもののラウンド(丸さ)がもたらす部分が大きい感じがします。
街乗りや峠ではできなかったスポーツバイクならではの攻めた走りをしても余裕で応えてくれるS22。
グリップ最重視のハイグリップタイヤではなく、スポーツタイヤでもしっかりサーキットって楽しめるんだ!と改めて感動させてくれました!
限界域でタイヤと会話できる
15分の枠を合計4本走りましたが、1枠目のベストから4枠目のベストまで4秒ほど縮めることに成功!
というのも、タイヤに対して「まだ行ける?」と少しずつ限界点を探っていくのが怖くないため、どこまで行ったらヤバいのかがわかりやすいんです。
実際バイク自体のキャラで言えばそこまでフレンドリーなバイクではないため、これはS22がもたらしてくれたことだと思います。
これまで履いていたハイグリップタイヤは良いタイムを出すという点に関してはとても優れていますが、大抵の場合限界点まで行くと突然リカバリーできないレベルでスリップすることも多々…。
対してS22は滑りそうという挙動がとても掴みやすいんです。
このくらいのスピード、このくらいのスロットル開度だとこのくらい滑るのかという理解が短時間で進みやすいという優秀さをS22は持っていました!
このタイヤなら上手く、楽しく乗れる
サーキットを走れば多かれ少なかれタイムを縮めることが楽しみになり、どんどん限界へと挑むことになるもの。
それを楽しむ場所なんですが、限界近くでの挙動を常に掴めると、マシンを扱えていると実感できて恐怖心が薄れ、気持ちよく乗れている時間が多かったです。
実際に走り終わったあとにはマシンの制御技術が上がっていたのが自分でもわかったため、今まで走っていたサーキットとはまた別の次元でサーキットを楽しめたと思います!
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まとめ
街乗りから峠、サーキットを通して感じられたのは、S22のフレンドリーさと、そのフレンドリーさからは想像できないほどのスポーツ性能の高さでした!
普段使いもツーリングもしたい、たまには峠も行きたいし、友達に誘われたらサーキットも楽しみたいよねというライダーは多くいると思いますが、そういう方にまさにピッタリなタイヤだと思います。
なんでもある程度こなせるというタイヤは開発が進んだことでたくさん出ていますが、なんでもハイレベルでこなせるというタイヤは多くありません。
次履くタイヤに悩んでるけど、とにかく速く安全に走りたいというライダーには是非S22をオススメします!
この記事をかいた人
ゆっるい会社のディレクター兼デザイナー。宇宙・空撮・映像・写真・アニメーションとかいろいろ。レーサーみたいな400ccV4マシンで峠とサーキットを駆ける。