【連載】Harleyライフスタイル〜vol.1〜

今回から始まったこの企画。
ハーレーに乗っている若者を取り上げていきます。憧れの外車の代表のようなハーレーですが、実は若者たちの中にも格好良く乗りこなしている人たちがいます。
そんな人たちと愛車、ライフスタイルを紹介していこうと思っています。

なぜハーレーを買ったのか?

坂東さんはズバリ、一目惚れで買った人の一人。
ハーレーオーナーさんは一目惚れで買ってしまったという方が結構多いのだと言われています。坂東さんもそんな一人でした。跨ってエンジンをかけた瞬間の「これだ!!」感はもの凄いと坂東さんは言います。
元々お父さんがバイクに乗っていたのですが、大きな事故をしたせいで家族からバイク=危険な乗り物として認識され、大きなバイクは絶対ダメと言われていたんだとか。
そこで最初は原付きの「マグナ50」やアドレス125などを乗り継ぎ、時々お父さんのビックスクータを借りたりしていました。
ところが大学四年の時、たまたま近くのハーレーのディーラーに行った時に跨ってエンジンをかけたらもう一目惚れ。もうどうにも我慢できなくなってしまいました。
同時期に東京大学大学院に受かったこともあり、家族を説得し、急いで大型免許を取ったのだそうです。

坂東さんの愛車「XL883L」


こちらが坂東さん愛車「XL883L」ハーレーのスポーツスターというマシン。排気量が883だからパパサンと呼ばれていたりします。
購入する前に国産アメリカンバイクの試乗もしたそうですが、ハーレーほどの鼓動感と雰囲気を感じることができず最終的にパパサンを選んだのだとか。
人にハーレーをおすすめするポイントもやはり音と振動がだそうです。
「跨ってエンジンをかければ言ってることがわかりますよ」と断言していました。

ハーレーを買ってからの生活の変化


坂東さんがハーレーを買って変わったのは「ライフスタイルが充実した」ことでした。
大学でバイクサークルに参加したり、一人で四国一周したり、できることの可能性が抜群に広がったと言います。
性能だけ考えたら他のバイクでもできたかもしれません。けれどハーレーだから一人で走ってみようとか、もっと積極的に他の人達と交流を持とうと思ったようです。
他にも町中を走っていると人の目を引くことも多く、友達のかっこいい!!と言われた時の優越感もあるといいます。こういう部分、とっても大事だと思います。

ハーレーの魅力って何?

坂東さんの言うハーレーの魅力はスピードを出さなくても楽しいということ。
元々の設計がルート66みたいなド直線をゆったり走るという考えで設計されているため、町中をゆっくり走ってもドコドコと鼓動感が楽しくて全く苦じゃないのだそうです。
そもそも限界がそんなに高くないバイクなので、スーパースポーツのような走り方をしたいとも思わないそうです。
飛ばさなくても楽しいという感覚は、心の余裕にも繋がって、色々な意味で安全にバイクを走らせることになるのかもしれません。

逆にハーレーに乗っていてダメだと思う部分を聞いてみると、鼓動感ゆえの振動によるネジ・ボルトの緩みが多いことだと言います。
けれど振動を無くして緩みを改善すれば、それは鼓動感が薄くなってしまわけです。だからネジの緩みはしょうがないと思っているそうです。

今のハーレーのイメージについて


ハーレーに乗ったことがない若者は「男らしい乗り物」「硬派」「高級車」「おじさんが乗るバイク」といったようなイメージが有るかもしれません。
けれどハーレーに乗っている人たち聞くと実際はちょっと違っているようです。
誰にでも乗ることができるくらい扱いやすいし、人それぞれ色々な楽しみ方ができます。
価格に関してはちょっと手が出しにくいイメージもありますが、実際に調べてみると国産のスーパースポーツよりも安いものもあるくらい。
我々若者からすると高級車としてのイメージの強いハーレーですが、実は遠くない存在なんだなと取材していて感じました。

これからハーレーでやってみたこと

坂東さんはこの先、北海道に行きたいと言います。
「北海道みたいな道はハーレーにも向いていそうだしライダーの聖地に行ってみたい」そう考えてすでに予定を練っているそうです。
また、ハーレーの鼓動感を追求してアイドリングを下げたり(インジェクション車はアイドリング調整が自分ではできないので大変)、カスタムにも挑戦したいと言います。 
ソフトからハードな部分まで徹底的にハーレーを楽しんでいる坂東さん。
どうやらハーレーには速さだとか性能だけじゃなく、ライダーを夢中にして楽しませてしまう魅力があるようです。
その秘密、これから他のオーナーさんたちも取材しながら探ってみようと思っています。

今回はこちらのお店でインタビュー! 「CLUB XIPHIAS」


東京の高円寺にある本格的アメリカンダイナー、キピオス。
この雰囲気に惚れこんだ常連さんも多いお店です。
フードメニューも充実していて、アルコールの販売もありますがバイクで来ると一杯飲みたくなり、電車で来て一杯飲むとバイクに乗りたくなる…。
もどかしいですが最高の雰囲気のお店です!
キピオスの詳しいレポートはこちら!

この記事をかいた人

佐藤 快アイコン

28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)

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