過激なスタイル、チョッパーって何?歴史や由来、定番カスタムを紹介!実は超極悪な世代から始まったスタイルだった…
バイクにはいろんな形がありますが、カスタムとなるとその数は無限大。
ですがどのカスタムバイクにも流派があります。
今回は聞いたことがあるかもしれないチョッパースタイルについて。
元チョッパーメインのカスタムビルダーに聞いてチョッパーとは何かを教えてもらいました!
チョップ=ぶった切る
チョッパーというとハーレーのイメージが強いですが、実はハーレーだけじゃなくあくまでスタイルの一種なので国産車でもヨーロッパのバイクでもあるカスタムです。
様々な諸説ありますが、一説ではチョッパーの発祥は1960年代アメリカ。
それより前かららしきスタイルはありましたが、70年代まで続いたベトナム戦争を境に一つのジャンルとして確立され、イジり方も過激さを増していきます。
戦争によって心が病んでしまった兵士たちが平和に馴染めず、人のバイクを盗んで切って貼ってを繰り返して原型がわからなくしていたのがチョッパーの始まり。
カスタムジャンルはどれも過激な時代背景があるものですが、特にチョッパーは今の日本では考えられないくらい過激な時代に生まれたスタイルなんです。
今では幅広いライダーたちに愛されているスタイルですが、当時はヤンキーやチョイ悪などではなく、関わったらいけない人たちが乗っているスタイルでした。
なのでヘルズエンジェルスなどのバイカーギャングが乗っているバイクにもチョッパーが多く見られます。
チョッパーのチョップとは「ぶった切ること」で無駄なものを削ぎ落とし、よりシンプルにしていくのがチョッパースタイル。
現代でもちゃんとしたビルダーが作るチョッパーは無駄が一切なく、これでもかというくらいシンプルなバイクが多いんです。
定番のカスタムポイント
ロングフォーク
最近めったに見なくなりましたが、これどうやって運転すんの?ってくらいフォークが長いバイク見たことありませんか?
あれがチョッパーの定番カスタムポイントでもあるロングフォーク。
普通は4インチアップ程度ですが、行くところまで行くととんでもない長さになっているバイクもあります。
リジットフレーム
これはチョッパーだけではありませんが、リアサスペンションを取り外し、スイングアームとフレームを直結させるリジットカスタムも定番のポイントです。
チョッパーが生まれた時代にカスタムされていたバイクはリジットフレームが多く、チョッパーのスタイル自体がリジットで出来上がってしまったため現代でもその時代を再現するためにリジットにカスタムされます。
スーサイド
スーサイドとは「自殺」のことですが、その通り危険なカスタムで、無駄なものを全て削ぎ落としていった結果、フロントブレーキを取り外すというところまで行ってしまったんです。
当然リアブレーキしか無いので制動力が非常に弱く、これに乗るのは自殺行為、ということでこの名前が付きました。
日本ではプロのビルダーが公認を取らない限り(これもかなり難しい)当然車検も通りませんし、それ以前にめちゃくちゃ危険なので真似厳禁です。
まとめ
チョッパーはとんでもなく過激な時代が生んだ過激なスタイルでした。
時代や地域によってチョッパーの中にも様々なスタイルがあるので、ひとくくりにはできません。
ですがちゃんとしたビルダーが作るチョッパーは無駄なものが一切なく、凄くシンプルで美しいんです。
他のバイクには一切興味がなくてもこのバイクにだけは乗りたい!と思う人もいるくらい、チョッパーは刺さる人にはささるスタイルです。
気になった方は是非チョッパーのカスタムバイクを探してみてください!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)