意外と知らない、トラッカーって何?歴史や定番カスタム、現代のトラッカースタイルを解説!
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様々なバイクカルチャー、カスタムを紹介していくこの企画。
今回はこれから伸びていきそうなジャンル、トラッカーについて。
実は大昔に始まったあるレースがきっかけの歴史の長いバイクジャンルなんです!
原点はボードトラックレース
トラッカースタイルの多くはフラットトラックレースから来ているスタイルですが、実はフラットトラックレースより前に原点がありました。
1900年代初頭にアメリカで大流行していたのはボードトラックレースと呼ばれる周回レース。
アスファルトやオフロードの路面ではなく、木製の板を敷き詰めた路面でレースをするという現代では考えられないレースでした。
プロテクターなどの装備が発展していない時代でしたが最高速は160キロに到達するという過激さ。
しかし1920年代にはあまりに危険なため、ボードトラックレースが禁止され、そこで初めてダートトラック、フラットトラックレースへと移行したんです。
楕円形のオーバルコースをリアタイヤを滑らしながら侵入してくるこの絵面はライダーなら一度は画像や動画で見たことがあるはず。
現在のトラッカースタイルはこのフラットトラックレーサーから来ているスタイルなんです。
定番カスタムポイントはここ!
トラッカースタイル定番のカスタムポイントはまずトラッカーシート。
独特の形をしているシートですが、フラットトラックレーサーが付けていたため、カスタムパーツとしても流行って様々なトラッカースタイルのバイクが装着しています。
マフラーを見てもトラッカースタイルは一味違います。
フラットトラックレースは左回りのため、右にバイクをバンクさせることがないので車体右側の低い位置にサイレンサーをマウントするなども定番の一つ。
公道では右にも左にもバイクを倒すのであんまり意味がありませんが、ストリートトラッカーとしては右出しのスーパートラップマフラーなども定番です。
他にもオフロードハンドルとは若干違う形のトラッカーハンドルなども。
オフロードハンドルは単純にハイマウントですが、トラッカーハンドルはハイマウントで少しライダー側に寄っている形です。
トラッカーはオンでも映える!
2000年代初頭のストリートバイクブームでHondaのFTR223やらYAMAHAのTWが売れていたときもトラッカースタイルは大流行。
現在ではあまり多くは見なくなりましたが、それでもまだトラッカースタイルには根強いファンがいます。
ネオクラシックブームと重なってトラッカースタイルも進化しています。
中でも目新しいのがインディアンのFTR1200。
トラッカースタイルのアメリカンですが、シートとカウルが一体型のトラッカーシート、トラッカーハンドル、右出しアップマフラーなどトラッカースタイルを極めたバイクです。
他にもFanticというメーカーからもフラットトラッカーが発売中。
トラッカーだからといってオフロードを走らなければいけないわけでもないし、オンロードでも十分かっこよく見えるスタイル。
レースから始まり、カスタムジャンルとしても派生してメーカーが公式で作ったトラッカースタイルのバイクもこれまで様々発売されてきました。
カフェレーサーやスクランブラーが流行っている今、今後トラッカースタイルが来るかもしれません!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)