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今のボバーカスタムは自由度が高い!Wedge Motorcycleが手掛けるSR400のカスタム車がかっこいい

バイクの醍醐味といえば走ること!、もありますがイジること!というのも十分な魅力の一つ。

ノーマルでかっこいいバイクを更に追求して自分好みのカスタムをしたり、プロにお願いしたりしてより自分の理想の形に近づけていくともっとバイクが好きになります。

そんなバイクカスタムですが、イジり方によって色々パターンがあるんです。
今回はプロのカスタムショップ、Wedge Motorcycleが手掛けるボバーカスタムのSR400をご紹介します。

どの角度から見ても伝わる美しさ


ボバーというスタイルが生まれたのは1920年代の話。
様々な説があるのでこれは一説にすぎませんが、当時前後のフェンダーを外して車体をコンパクトに見せる「ボブジョブ」というカスタムがあり、1930年代に行われていた市販車改造レースで車体の軽量化のためにボブジョブカスタムが再び注目を集めます。

その後第二次世界大戦が終了し、ボブジョブからさらに派生してタンクを塗装したりやフェンダーをメッキにしたりしたカスタムがストリートで流行り、これが今で言うボバーに繋がっていったんだとか。

ボバーはその後人気がなくなっていましたが、近年再び注目を集めているカスタムジャンル
今ではメーカーからノーマルでボバースタイルのバイクが発売されるなどもあって注目されやすくなったというのもあります。

Wedgeが手掛けるこのSR400も現代のボバーカスタムの一つ

リアのフェンダーは短くなっており、それに合わせてフレームもカットしてショート化されています。
シートはワンオフ作成で短いフェンダーに合わせたスタイルに。

原点であるボブジョブの車体をコンパクトに見せるためのカスタムが各所に施されているんです。

タンクは社外タンクを加工し、取り付け位置を見直してグレーにペイントされています。
SRのノーマルタンクってもっと野暮ったいとも言えるボテッとした形ですが、スリムなタンクにするだけでイメージがガラッと変わりますよね!

個人的にはノーマルの野暮ったさも好きですが、プロが手掛けたカスタムマシンにはノーマルにはないまた別の次元の良さがあるんです。

ハンドルは車体のコンパクトさに合わせて低めのバーハンドルとなっています。
プロの凄みを感じるのがスイッチボックス周り。

スイッチをよりシンプルなものに変更して、配線をハンドル内部を通すことで凄くスッキリとしたスタイルに仕上がっているんです。

ヘッドライトも小さくてコンパクトなものに変わっています。

ノーマルで感じる野暮ったさは跡形もなく、どこから見てもスタイリッシュで美しく見えるのがプロの仕事を感じます。

色数が少ないのもポイント


このボバーSR、グレー、ブラック、ゴールド、メッキ以外に灯火類を除いて色がありません

コンパクトに見える要因は各部の造形にもありますが、色数が少ないというのも大きく影響しています。
キャブレターはFCRに変わっていますが、わざわざステッカーを剥がし、ファンネルの色もブラックにするなど色数を抑えて車体全体の統一感を出すための工夫がされています。

ホイールはワイズギアのゴールドキャストホイールになっていますが、色数が少ないからこそ、ホイールのゴールドが強調されています。

元々は2007年式と高年式の車体ですが、ハーネスを引き直してシート下に電装ボックスを作るなど、見えないところにもしっかり手が入っているためこの美しさ、コンパクトさを実現させています。

カスタムジャンルは派生している


実はこれまで知られていた定番のボバースタイルってもっと大柄で野暮ったいものが多かったんです(特にタンクやシート)。
ですが近年バイクのカスタムは更に派生し、ボバーも進化を遂げています。

なので今回のSRを見てこれがボバーなのか?と思う方もいたはず。
フェンダーを切って短くコンパクトに見せるボバーから、フェンダーやシートだけでなくタンクやハンドルの形、ヘッドライトまでトータルでコンパクトに見せるスタイルへと進化しています。

もちろん世界中にカスタムビルダーがいて、それぞれのスタイルがあるのでこれも一概には言えませんが、Wedgeが考える今のボバーが表現されているのが今回のSRなんです。
進化を続けるボバースタイルに今後も目が離せません!

関連記事:ストリート映えするスクランブラー!Wedge Motorcycleが手掛けるSR400のカスタム車がかっこいい

今回のカスタムショップ

Wedge Motorcycle


ウェッジモーターサイクルは東京都多摩市にあるカスタムバイクショップ
カスタム車の販売というよりはお客さんひとりひとりの要望に合わせてバイクを仕上げていくお店です。

なのでカスタムバイクの要望があれば仕入れからやることもあれば、持ち込みの車体をほぼレストアって言えるくらい1から10まで仕上げることもあるなど、お客さんの要望によって様々。

ワンオフのパーツ製作やペイントもしてくれるショップなのでライトなことからハードなカスタムまで幅広くお願いできます。

SRやW650、XS650、R100、CB1100などストリートバイクのカスタムが多いんだとか。

フルカスタムもお願いできますが、例えばタンクを作って欲しいとか、塗装してほしいとか、ハンドルを変えたいとか、細かい要望も受け付けてくれます。

バックヤードではタンク加工の真っ最中でした。

代表の二平さん(ニイヒラさん)。

ウェッジが作るバイクは様々ありますが、どのバイクを見ても色使いやスタイリングから「ウェッジっぽいな」と感じるバイクが多いと思います。
奇抜で個性的なバイクを作るカスタムショップなら納得できますが、ウェッジはそこまで超個性的なスタイルばかりではないからこそ、所作でキャラクターを感じさせるのは凄いこと。

何でも相談しやすいショップなのでフルカスタムからライトカスタムまで、一度相談してみてください!
Wedge Motorcycle
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜日
042-401-8198

〒206-0001 東京都多摩市和田1377

この記事をかいた人

佐藤 快アイコン

28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)

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