ネットオークションでバイク買うのは正解?オクを漁りまくって買った人が教えるネットオークションの光と闇
安くバイクに乗りたい!というのはどんなライダーでも考えること。
しかし普通のバイク屋さんでは激安バイクって中々ありません。
そこで激安バイクを手に入れることができるのが個人売買やネットオークション。
今回はネットオークションでバイクを買い漁った編集部員が教える、ネットオークションでバイクを買うとどうなるのか、経験を元に解説していきます!
相場の半分以下でも買える(でもボロい)
ネットオークションでは一般的なバイク中古相場の半分以下の値段でもバイクを買うことができます。
もちろん色んなバイクが出品されているので、全てではありませんが、カスタム車は別にしてノーマル基準で言えば普通の中古バイク屋さんで30万で売っているバイクがネットオークションでは12〜20万で売っています。
こんなに安いならネットオークションで買ったほうが絶対いいじゃん!!
そう思ってしまったのが僕です。
当たり・ハズレが激しい
当たりのパターン
まずネットオークションではバイクが安いということを知って初めて買ったのが125のオフロードバイク。
条件は2ストでフルサイズの125cc、というバイクが欲しかったので、125とだけ検索してその時出品されているものを片っ端から漁りました。
引き取りに行ける範囲で、安いバイク…。
そして行き着き、落札したのがMotoBeで以前記事にした3.5万で落札したRA125。
関連記事:【激安バイクライフ】3.5万円で買った125オフロードはどれくらい苦労する?2年半目の中間報告 vol.1
出品者の家に直接引き取りに行き、土砂降りの中自走で編集部まで帰ってきたわけですが、今考えると中々ハードチャレンジ笑。
125以下なら市役所でナンバーが取れるので、落札したら先に書類を送ってもらい、自賠責入ってナンバーを取ってから引き取りに行きました。
運良くこのバイクは当たりで、自走で帰ってくることができたし、その後も大きな故障はなく今でも乗り続けています。
当たりのパターン
次に落札したのはSR400。
今は価格高騰中ですが、数年前は不動車が5万〜出品されていたので、運良くまぁまぁキレイなSRを落札。
不動車でしたが、初爆は確認済み、ということだったので、レストアすればいいや!ということでチャレンジしました。
これがMotoBeでも連載していた5万円SR企画。
関連記事:【5万円SR】オークションで買った激安バイクはどのくらいで走れる?
直すまでには時間はかかりましたが、そもそもの程度が良かったので、手に負えないレベルのトラブルは無く、無事レストア完了し、今でも乗っています。
ネットオークション全般に言えることですが、レストアすればいいや!と思えるなら選択肢は格段に広がります。
ただそれには置き場所が必要だったり、工具や最低限のメンテナンス知識が必要だったり、誰もができることではありません。
5万円SRの場合はかなり運良くバイクが買えてレストアできたと思います。
ハズレ?のパターン
ハズレだった…と思ったのは6.5万で落札したのはレーサーのTZR125。
2ストのロードスポーツが欲しい、ということで飽きずに毎日漁りまくった結果見つけてしまい、勢い余って落札。
「そんなにボロくないので少整備で走れると思います」という言葉を鵜呑みにし、「2スト単気筒ならチョロいっしょー!」というノリで行っちゃいました。
しかし実際に引き取りに行って渡されたのはまぁまぁボロボロで汚いバイク。
確かに写真通りですが、写真だけではバイクの30%くらいしか状況を把握できません。
一番キタのはチャンバーを外した瞬間サビすぎによって崩壊したこと。
結局ボロはボロでも直せば走るので、エンジンから足回りなど諸々レストアしてしばらくサーキットで遊びました。
完全ハズレのパターン
そして一番ハズレだったのはレーサーのFTR250を落札した時。
FTR223に乗っていて、物足りなさを感じてオークションを漁っていたら、実働のレーサー仕様のFTR250が20万で出品されていて、悩みに悩んで落札。
今回は20万ということもあり、実動車だし引き取ったらそのままダート走りに行こうくらい思ってましたが、いざ引き取りに行くと絶句…。
タイヤは死んでるし、想像以上に汚くてボロだし、極めつけはエンジンが吹け上がらない。
「多分コックが詰まって…」と出品者は言ってましたが、実働20万でこれかぁ…と愕然としました。
結局キャブばらしてタイヤ変えて…など諸々の整備を現在進行中です。
オークションは基本お店ではない
先述したとおり出品写真ではバイクの30%も状態がわかりません。
嫌なら実車を確認しに行けばよかったし、一応アイドリングはするので「実働」に偽りはありません。
いくらボロをまぁまぁな値段で買ったとしてもあくまで個人間のやり取りで、相手はバイク屋さんでもなんでもないので、文句を付けようがないんです。
全てが自己責任、というのがネットオークションの大前提。
ネットオークションやフリマアプリは言わば、いらないバイクを持っている人と、安くバイクを買いたい人が繋がるマッチングアプリのようなもの。
一部はバイク屋さんが出品していて、信用できるものもありますが、そういう物は普通のバイク相場と同じ価格だし、問題があるところはしっかり概要で説明しています。
そう考えると、ネットオークションのほうがバイク屋さんで買うよりも圧倒的に安いのは確かですが、保証やその後の修理パーツ、手間、安心感などを考慮するとバイクによってはバイク屋さんで買ったほうが全然安い!ということもあります。
ネットオーションではバイクの場合、基本「ぶっ壊れてたらレストアしよ!」くらいに思えるものを買うのがオススメ。
今回紹介したパターンよりももっと劣悪なハズレも中にはあります。
とは言え、運が良ければ安くバイクを買えるのは事実なので、ネットオーションの光と闇をしっかり理解し、激安バイク探しを楽しんでください!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)