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【ライダー必見】あなたはやってる?本当に正しい暖機の方法とは? vol.2

前回記事:【ライダー必見】あなたはやってる?本当に正しい暖機の方法とは? vol.1

前回は暖気しないまま全開にすることが、とってもいけないことなんだ、っていうのを説明しました。

たぶんもうMotoBeの読者の皆さんは、エンジン始動して即全開なんて無謀な走りはしていないと思います。

ここでもうひとつ、注意が必要なのことを説明しておきましょう。
それがエンジンを始動する最初の時。

実は最も危険なのはエンジンスタート


キュキュキュ、ズバン。グォングォン(セル→エンジン始動→暖気の音・・・のつもり)

セル回してエンジンかけたら皆、最初から結構な勢いでスロットルあおったりしています。
でもこれ、エンジンのこと考えたら絶対にやっちゃいけないことなんです。

オイルって液体なのでエンジンを止めると重力の関係でエンジンの一番下に溜まります。

ところがオイルで一番潤滑したいのはカムとかバルブとか重要な部品があるヘッドのあたりなんです。

つまりエンジンの上の方の部分なのですが、しばらくエンジンをかけずに置いておくとオイルが下がってしまいますから、一番重要なヘッドにはあまりオイルがありません。
ちょっと残っているような状態。

ヘッドにもう一度オイルを回すためには、エンジンが動いて、エンジンの中にあるオイルのポンプがオイルをエンジンの色々な部分に送らないといけないんですが、これには少しだけ時間がかかります。

つまりエンジンスタートしたばかりの時は大事な部分にまだオイルが行き渡ってません。
ここで回転を上げたりしちゃいけないってわかりますよね?

エンジン始動したら少しの間、回転上げずにそっとしておく。これ、鉄則です。

長期エンジンをかけていない場合は注意


ちなみに長期間バイクのエンジンをかけないでおくと、この状態がどんどんひどくなっていきます。
長期保管する時は、たまにエンジンかけてあげよう、っていうのはこういう意味もあるんですね。

気を使う人は、一年以上放置したバイクのエンジンをかける時、プラグを外してしばらくセル回します。
これでプラグを外すとエンジンはかかりませんが、セルモーターで軽く動くようになります。
こうしてオイルポンプを動かしてヘッドにオイルを送ってからエンジンをかけるわけです。

メッチャ気にする人なんて「セルで動かすのも良くない」なんて言って、ヘッドのカバー外して一番削れることが多いカムシャフトとかにオイルをさして、それからカバーを取り付けてエンジンをかけたりします。

まあ、そんな神経質にならなくてもいいとは思いますが、それくらい大事なところだっていうこと、覚えておいてもいいかもしれません。

次回記事:【ライダー必見】あなたはやってる?本当に正しい暖機の方法とは? vol.3

この記事をかいた人

後藤 武アイコン

二輪業界に長くいる、MotoBeのアドバイザー兼ライター。バイク全盛期を経験しており、現在の愛車はRZ250、Z1000、MACHⅢなど。

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