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【検証】個人売買のバイクとプロが整備したバイクはどれくらい違う?大きなバイクでは更に差が出てきた!

前回記事:【検証】個人売買のバイクとプロが整備したバイクはどれくらい違う?同じ車種2台を乗り比べて違いを検証!

ネットでバイクを購入するリスクを知るため、整備不良車とレッドバロンで整備されたバイクを乗り比べる今回の企画、2回目は大きな排気量のマシンです。
大きな排気量のバイクは、車体が大きく重いですし、パワーもあってスピードが出ます。

その分、車体や足回りの寸法が狂っていたら大きな影響が出ることになります。
サーキットで整備不良のマシンと正常に整備されたマシンを比較したらどうなるか。

メインテスターは旧車好きな鈴木と整備士の資格を持っている山田です。

車体が歪めば直進することもできない

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まず検証するマシンはヤマハのXJR400R。
ステム(フロントフォークを固定している部分)の歪みアライメント不良でハンドリングが悪化している例です。
転倒するとステムが捻れたりすることがあるのですが、ここを修正しないで修理をしてしまうとこういう症状が出ることがよくあります。
つまり転倒や事故で壊れたバイクを簡単に修理してしまった時の典型的な例です。

鈴木のコメント:正常なマシンだと乗りやすいですね。教習所で使われているだけあって、中古を探す初心者も多そう。
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鈴木のコメント:異常車は直進しようとしても真っ直ぐに進まず、常に恐怖心が付きまとう感じです。
これは危ない。本当に事故ってしまいそう。

乗りやすいバイクだから中古で探す人も多そうだなと。
免許取り立ての人が買うバイクってその分コケていることも多いと思う。

外装だけ交換されて車体が歪んだバイクが販売されているようなことがあったら怖い
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山田のコメント:行きたい方向を見て曲がろうとしても、自分の思い通りに曲がってくれない。

切り返しもワンテンポ遅れるし、車体が重く感じられて乗りにくい。

言うことを聞かないせいで、肘が上がって不自然な乗車姿勢になってしまった。
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個人売買の90年代スポーツバイクは危険だらけ

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次はカワサキのZX-12R。
古めのスポーツバイクって、安く買えるうえに速いし、個性的なバイクも多いので大型免許を取ったばかりの若いライダーが狙いがちなカテゴリーです。

でもこの時代のバイクこそ要注意。
今のバイクに負けないくらい速いのに、乗りやすさが追いついていないんです。
元々個性的で乗りこなすのが難しいバイクのアライメントが狂っていたら大変なことになってしまいます。
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鈴木のコメント:スポーツバイクって初めてだったんですが、こういうバイクでサーキットを走る楽しさが少しわかりました。

異常車に乗り換えてみると直線を走っている分には何も感じませんでしたが、コーナーで膨らんでしまいます
アクセルの開け方を間違えると事故りそう。
不安なだけで楽しむことができませんでした。

スポーツ系のビックバイクは少しのコントールミスで大きな事故に繋がるのかなと思いました。
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山田のコメント:車体は大きいけれどコーナリングは軽やかで、サーキットでも気持ち良く走っていける。

でも整備不良車は怖かった。
正常車と同じスピードで走ると、コーナー中盤で少しずつアウトに膨らんでいく

まずいと思ってもう少し倒すと、今度はハンドルが不自然に切れ込んでくる
スポーツバイクの楽しさが感じられない
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整備された中古車は何が違う?


レッドバロンでは中古車に安心して乗ることができるように8種類の検査(※)を行います。

※1.フレームが安全であること。2.リコール未実施項目がないこと。3.部品調達が可能であること。4.基幹部品(重要な部品)に異常がないこと。5.スピードメーターに異常がないこと。6.違法改造箇所がないこと。7.必要書類が揃っていること。8.装着マフラーが適法であること。

バイクで最も重要なフレームが正常であることはもちろん、販売後も整備できるように部品が手配可能かまで確認します。

レッドバロンではこれを譲渡車検と呼んでいて、MT原付も250も譲渡車検をクリアしたバイクだけしか店舗で販売しない仕組みになっています。

まとめ

MotoBeとしてはネットでの個人売買を全面否定はしませんが、そこに安心や安全が全く無いのは事実です。
そういう部分が分からない方は、ネットでの個人売買に手を出すべきではないとも思います。

苦労してもそのこと自体を楽しみながらバイクいじりができる人はネットの個人売買で楽しめば良いけれど、バイク選びで失敗したくないとか、調子の悪いバイクを自分で整備する自信がない人は、整備済みで調子良く走ることができるバイクを購入するべきなのです。

また今回試乗したレッドバロンの場合、長く乗り続ける為に部品が供給できるバイクしか販売していませんし、日本中に店舗があるのでツーリング先でトラブルがあったとしても対応してもらうことができます。

信頼できる整備と手厚いアフターサービスが魅力のレッドバロン。
色々な意味で安心できるから、オートバイの魅力を思う存分楽しむことができるのです。

この記事をかいた人

後藤 武アイコン

二輪業界に長くいる、MotoBeのアドバイザー兼ライター。バイク全盛期を経験しており、現在の愛車はRZ250、Z1000、MACHⅢなど。

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