旧車っぽい味たっぷりな最新バイク!Honda CB1100 EXはバラつきが気持ちいい、レトロモチーフのバイク
最近クラシカル、レトロな雰囲気を感じるものが人気になってきました。
俗に言う「エモい」にハマる物は、最新だけどレトロな雰囲気を持ったものが多い気がします。
バイクでもそれは同じで少し前のクラシカルなストリートバイクや、今のバイクでもどこかレトロな雰囲気を感じさせるバイクが人気。
今回紹介するのはそんなレトロな雰囲気を持ったリッターバイクです!
レトロ感全開!
CB1100は2010年から発売されている大型モデル。
今回はCB1100 EXというモデルでスタンダードよりクラシカルな雰囲気が増したモデルとなっています。
EX以外にもRSというカスタムされたモデルもあります。
EXはホンダの70年代に発売されたCB750Fourや、CB400Fourのような雰囲気で作られていて、パッと見は旧車っぽさ全開!
角ではなくどこか丸みのあるフォルムに、むき出しの空冷エンジン、という組み合わせが渋い!
こんな感じですが、ヘッドライト、ウインカー、テールランプなどの灯火類はLEDを採用(写真はRS)。
旧車みたいに光っても暗い、ということもなく、ウインカーでさえ爆光です。
今の時代に「あの時のCBみたいなバイクを作ろう!」ということで生まれたバイクなので、細部まで徹底的に旧車デザインですが、あくまでモチーフで今のバイクならではの部分はしっかり今の装備になっています。
敢えてバラつく排気音
エンジンは空冷4気筒。
今のバイクで空冷のバイクって少なくなってきましたが、見た目的にも当時の雰囲気を出すには空冷、フィーリングも空冷じゃないと当時のバイクのフィーリングにならないため、敢えての空冷エンジンなんです。
エンジンをかけると、こころなしかアイドリング〜低回転でバラバラ、4気筒がバラついている感じがします。
バラつきのおかげで排気音も今のバイクらしくないサウンド。
これも敢えてしていることで、カムのタイミングをズラしていることで、今の設計でも旧車のような排気音とフィーリングを出しています。
確かに今のバイクってインジェクションの時点でアイドリングから高回転までキレイに回りますが、昔のバイクってキャブレターというのもあってか特に低回転ではバラバラいってキレイに回りません(そこがいい)。
見た目だけ旧車、ではなく乗ったフィーリングもしっかり旧車っぽくなるように考え抜かれて設計されたバイクなんです。
街中でオイシイところが使える
大型バイクって排気量が大きいと、一番気持ちよく走れる部分が一般道で使うスピード域ではなかったりします。
エンジンを回さず低回転で走れる大型バイクもありますが、2気筒以上のバイクは基本中回転〜高回転域が気持ちいいバイクが多いんです。
CB1100はリッター超えの排気量ですが、個人的に一番気持ちよかったのはアイドリング〜3000回転くらいまでの低回転域。
絶妙にバラつきながらもトルクはしっかりあるので、旧車らしい味わいを楽しむことができます。
40kmで走っていてもエンジンの気持ちいいところを使える大型バイクって実は中々ありません。
交差点やUターン路などでも積極的にバイクをバンクさせられるハンドリングなのでバラバラ域で街中を走るのが楽しい!
どこでも馴染むのも魅力
この旧車らしいデザインもいい仕事をしていて、普通大型バイクって大きくてド派手なのが多いので、走ってるとジロジロ視線を感じることがあります。
それに乗る時の格好もバイクっぽい格好じゃないと似合わないことが多いんです。
ただCB1100は見方によってはストリートバイクのようにも見え、ある程度ファッションでも振り幅があります。
街中でも周りの景色にすごく馴染んでくれます。
ストリートバイクみたいな大型バイク、というのもCB1100の良いところです!
高速では今のバイクに豹変!
街中でおいしいところを使って走れるCB1100ですが、次は高回転域しか使わない高速にも乗ってみました。
旧車の場合長時間の高速は苦手なジャンル…。
しかし、CB1100はエンジンを回していくと5000回転くらいからキレイに回り始め、100km巡航も余裕すぎるくらいのパワーが出てきます。
こういうところは今のバイクっぽい部分。
街中も気持ちよくて回したら今のバイクっぽくなってくる、という不思議なフィーリングですが、これこそ現代でしかできないバイク。
言い方を変えると昔のバイクっぽい味を完全再現した最新のロボット、みたいな感じです。
街中も高速も万能に走れるので、これ1台で色んな場所を楽しく走れるバイクだと思います。
レトロな大型バイクをお探しの方、ガチ旧車じゃなくてもこういう選択肢がありますよ!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)