防水グローブは真冬にも活躍!KNOX ハドリーは厚手の防寒グローブ嫌いの人におすすめしたいフィルム入りグローブ
寒い時期にバイクに乗るとまず一番最初に寒さを感じるのは手先だと思います。
おまけに雨なんて降られて日にはもう手先の感覚無くなりますよね…。
今回紹介するのはイギリスのプロテクションメーカーKNOXのグローブ。
防水グローブなんですが、実は冬でも戦える保温性も持ってるんです!
防水レザーグローブ
こちらが防水グローブハドリー。
実は以前からハドリーという名前のグローブはあったんですが、女性用のグローブでした。
しかし防水グローブとして生まれ変わったタイミングでメンズ用のショート丈バージョンも追加され、現在ではメンズとレディース両方の防水グローブとしてそれぞれラインナップされています。
防水グローブってどれもいかにもバイク用品、っぽいデザインの物が多いですが、ハドリーはシックで大人なスタイル。
0.8mm厚の牛革を使っていてそれなりに重厚感のある質感です。
ですが革が柔らかいので手の形に馴染むと柔らかく、しなやかに動いてくれます。
こういうカジュアルデザインのグローブってだけでも珍しいのに、カジュアルなデザインで防水グローブとしての性能もしっかりあるグローブってなるとさらに希少な存在です!
新品の状態では少し革特有の硬さを感じましたが、4〜6回ほど使うと手に馴染んでくれました。
手首や指の関節部など、動きが多い部分は革が蛇腹形状となっているためバイク操作の動きは抵抗なくかなりしなやか。
これがアクセントにもなっているため、性能とビジュアルの両方で良い働きをしてくれます。
防水グローブのため、「Knox Seal(ノックスシール)」というフィルムが入っています。
フィルム入りのグローブってゴワゴワした感触があるんですが、ハドリーはそのゴワゴワ感は少なめ。
全く無いわけではありませんが、こちらも革と同じく数回使えば違和感ないレベルまで馴染んでいきます。
防水だけでなくグローブ内部の蒸れを外に逃がしてくれるので、フィルム入りでも手汗で中が蒸れることはありませんでした。
KNOXのグローブの定番、SPSシステムを搭載。
万が一の転倒時に路面とのスライダーになって骨折を防いでくれるものですが、手のひら側の下の方にさり気なく付いているので、主張は少なめ。
バイクの運転中は見えないのでハドリーのかっこよさ的な部分にはほとんど影響していません。
ナックル部にはプロテクションが入っていて、プラスチックなど硬い素材ではなくジェルタイプ。
普段は柔らかく拳の形にフィットしてくれますが、衝撃が加わるとしっかり守ってくれます。
普通のカジュアルグローブぽく見えて実は普通のグローブ以上にしっかり守ってくれたり、防水性能を持っていたりと隠れた逸材なんです。
着脱が楽なシステムも
手首のロックはベルクロ式ですが、リフトアンドロックストラップといって引っ張るだけで手首全体を締め付けてくれるので程よいフィット感に片手で調整し、装着することができます。
ツーリングなどで着脱回数が多い場合でも、この機能があるだけでかなりスムーズです。
グローブに手を通す段階で入り口が広いので脱ぐときも付けるときも楽にできます。
スマホ対応だけど若干難あり
親指、人差し指、中指はタッチスクリーン対応しています。
しかし、実際試してみるとマップアプリの移動やズームなどはできますが、文字を打つような精密な動きでは認識される箇所が指先ではないためちょっと大変でした。
試しに付けた状態でラインを返そうと頑張ってみましたが、正しい文字は打てませんでした…。
ナビ操作など大まかな動きであれば認識してくれます。
防水はもちろん、冬場でも活躍!
MotoBe編集部では今シーズンの冬はずっとハドリーを使っているんですが、防水グローブって普通雨でバイクに乗るときくらいしか使いませんよね?
それでもなぜ使ってるかというと、冬場でもかなり保温性が高いんです。
電熱グローブのように発熱するわけではないので、グローブ自体が暖かいわけではありませんが、手の温度をしっかり保ってくれます。
指先まで冷えていない状態から使い始めればかなりの時間指先の冷えを感じることはありませんでした。
真冬の1月にハドリーで何度もツーリングに行ってますが、日中でも夜間でも防寒グローブ並みの保温力を発揮してくれています。
防寒グローブって内側がフリース素材のようなものになっていることが多いんですが、少しでも手汗をかくとそれが手にひっついて脱ぐときにその素材だけ外に出てきてしまったりします。
それに防寒素材が分厚くて、ハンドルと手の間に素材の厚みを感じたり、ハンドルを握ったときのダイレクト感が無くて個人的に運転しにくいので真冬でもあまり使ってませんでした。
ハドリーは防寒グローブではなく防水グローブなのでフリースのような素材は無く、むしろ汗を吸い取ってくれるような質感の内装です。
厚みもほとんど感じないので運転のしやすさは抜群!
手を入れた段階ではこれ本当に防寒するの?と思ってしまうくらいの厚みですが、フィルムの力でしっかり保温してくれるので、手先の体温が下がっていない状態から使い始めればかなり暖かいです。
しっかり防水もしてくれる!
冬の雨でバイクはキツイので数回ですが実際雨の中で使ってみると、防水性能はかなり高く雨の中で2時間以上走っても全く浸水しませんでした。
外側の革自体は濡れますが、中までは染み込んできません。
街中のスピードはもちろん、高速域で走っていても浸水しなかったので、防水グローブとしての性能は一流だと思います。
まとめ
ハドリーは春夏は暑いので使えませんが、秋冬では普段使いから雨のときでも使えるグローブなので、一個持っておくとかなり便利。
価格は¥17,600とグローブにしてはまぁまぁいい値段しますが、このデザインで性能もしっかりあり、長い期間使えると考えれば妥当な値段とクオリティだと思います。
防水フィルムが思わぬ方向で性能を発揮してくれました。
真冬用のバイクグローブがしっくりこない方にもおすすめできるグローブです!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)