クラッチレバーが重い!と思ったら、ワイヤーインジェクターでグリスアップして本来の軽さを取り戻そう!
ずっとバイクに乗っていると、晴れだけじゃなくときには雨に降られてしまうこともありますよね。
雨に何度か降られるとバイクの操作部がなんだか重くなってしまうことも。
雨に当たらなくてもバイクは機械なので定期的なちょっとしたメンテナンスで本来の性能を取り戻すことができます。
今回はワイヤーが重くなった時に試して欲しい、ワイヤーインジェクターをご紹介します!
あなたのクラッチレバーは大丈夫?
クラッチはバイクを運転したら必ず操作する部分。
しかもシフトチェンジのたびに握るので、ブレーキよりも操作回数が圧倒的に多い部分です。
しばらくバイクに乗り続けていると、だんだんクラッチを握るのが重くなってきたりしませんか?
徐々に重くなってくるので毎日乗っている方ほど重くなっていることに気づかなかったりします。
レバーの付け根やワイヤー部分に556などの潤滑剤を吹くだけでも多少軽くはなりますが、根本はここではなくワイヤーの内部。
クラッチワイヤーカバー(アウター)の中をワイヤーが通っているので、この中も潤滑しないといけませんが、吹くだけではとても全体に浸透しません。
ワイヤー交換しちゃえば話は速いですが、もったいないし、コスト的にもっと安くて速い方法があるんです!
ワイヤーインジェクター
これはワイヤーインジェクターというバイクのメンテナンス用品。
ワイヤーの内部まで潤滑剤を浸透させてくれるアイテムです。
値段は¥500〜¥1,000と非常にリーズナブル。
しかも色んなメーカーから販売されています。
ワイヤーインジェクターの片側は写真のように大きく穴が空いています。
こちら側はワイヤーのアウター(黒いカバー)をセットする方。
反対側は穴はなく、キュッと締まっています。
こちら側はワイヤーの先端側を出す方です。
作業は慣れれば3分で完了!
ワイヤーインジェクターを使うにはまず最初にクラッチレバー側のワイヤーを取り外します。
レバー付け根の調整ネジを締め込み、レバー本体を取り外して、ワイヤーの頭を取るのが速いでしょう。
※車種によって作業が多少異なるので、慣れていない方は愛車のクラッチレバー交換などで検索するとレバーの外し方、ワイヤーの外し方が出てくると思います。
レバーが重くなって本当に潤滑が必要なのはこの中!
外側からこの隙間めがけて潤滑剤を吹いても簡単には入りません。
それを簡単に入れてくれるのがワイヤーインジェクターなんです。
取り外したワイヤーの先端を写真のようにインジェクターにセットします。
この時点ではワイヤーインジェクターを緩めておいて、隙間からワイヤーを入れ、先端は飛び出し、アウター(ワイヤーのカバー)はインジェクターの下側の穴の大きいほうにフィットするようにセットしていきます。
セットできたらワイヤーインジェクターのネジを締め込んでいき、ロック完了!
工具を使うほどではなく手締めで大丈夫ですが、緩すぎると潤滑剤が漏れてしまうので適度に締め込みましょう。
ここまで来たら準備完了!
インジェクターの穴が開いてる方はクラッチワイヤーのアウター(黒いカバー)が刺さっていて、反対側はワイヤーの頭が飛び出ている状態が正しい使い方です。
セットできたらワイヤーインジェクター側面の穴から潤滑剤のノズルを差し込み、潤滑剤を噴射!!
多少インジェクターの下側から漏れてくることもあるので余計なところにかからないよう、ウエスを用意しておきましょう。
しばらく吹いたらエンジン側のクラッチワイヤー取り付け部分を確認(汚くてスミマセン…)。
写真のように吹いた潤滑剤がワイヤのアウターの中を抜けて、エンジン側から出てくれば潤滑完了です!
あとは取り外した手順と逆にワイヤーとレバーを取り付け、クラッチレバーを握ってみてください。
めっちゃ軽くなっているはず!!!
これが本来の軽さなんです。
ワイヤー類は定期的にグリスアップしておくことで、軽いのはもちろん、寿命も延ばしてくれます。
慣れれば洗車や走りに行く前などにパパっとできてしまう作業ので、1つ持っておくとオススメなアイテムです!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)