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アマゾンで揃えた激安重曹ブラストにチャレンジ!錆びて汚れまくったエンジンパーツを洗浄してみた

バイクはどんなバイクでも製造から年数が経てば自然と劣化していくもの。
塗装や金属は常に劣化していきます。

ですがどうせ乗るなら綺麗なバイクに乗りたいじゃないですか!
そのために分解して地道に綺麗にしていくわけです。

今回はそんなレストア・修理に使えると話題の重曹ブラストを試してみました!

重曹を吹き付けて洗浄


こちらが今回重曹ブラストするために用意したエアーガン。
エアコンプレッサーに接続してエアと重曹水を同時に吹き付けるというもの。
値段はピンきりですが今回はアマゾンで3000円以下で買えるものを使いました。

そもそもブラストとは取り外した部品の錆や汚れを落として綺麗にするものです。
砂を吹き付けるサンドブラストや、砂と水を吹き付けるウェットブラストが主流ですが、それは専用機器が必要で決して家で簡単にできるものではありません。

重曹ブラストなら吹くのが重曹なので問題なく下水に流すことができ、砂ではないので環境にも優しいとして話題になっています。

こちらがセットして吹く直前の状態。
下のタンクに1:1で重曹と水を混ぜてエアーと一緒に吹き付けます

必要なものは以下です。
・エアーコンプレッサー
・エアーガン
・重曹
・箱などの飛散防止策

エアーコンプレッサーは一般的ではないかもしれませんが、エンジンをばらしてブラスとして綺麗にする気がある方なら持っている方も多いと思います。
今回はほとんどアマゾンで買ったため、エアーガンと重曹だけで5000円くらいで揃えることができました

汚れきったシリンダーヘッド


こちらが今回洗浄していくシリンダーヘッド。
この状態でオークションから購入しましたが、触りたくもないくらい汚れています…。

お気づきの方もいるかもしれませんが、SR400のシリンダーヘッドです。

特にこういった奥まったところは最悪…
オイル汚れに錆汚れにといろんな汚れがこびりついています。

こういうところは手で磨こうと思っても手が届かない場所なのでブラストでの洗浄が一番キレイにできるやり方なんです。

ヘッドにはカーボンがビッシリ!
もちろんちょっと拭いたくらいじゃ全く落ちません。

普通ならサンドペーパー当てて落としていく汚れですが、今回この汚れがどれくらい落ちるんでしょうか?

ブラスト開始!


いざ重曹ブラストスタート!
エアーと一緒に吹き付けていきますが、サンドブラストやウェットブラストのように当てるとすぐに効果が見えるわけではありませんでした。

吹き付ける力という意味ではサンドブラストのほうが全然強いので、重曹ブラストを当てても頑固な汚れは頑固です。

回しながらガンガン吹き付けていきますがこの作業、場所によってかなり重曹水が飛び散ります
最初は普通にやってましたが、跳ね返りがあまりにも凄いのでゴーグルとマスクを付けて作業しました。

周辺にも飛び散ることがあるので、水を流せば済む話ですが、一応ブルーシートなどで養生しておいても良いかもしれません。

落ちる汚れと落ちない汚れがある


キレイになるまで吹き付けていましたが、ここで場所によって汚れが落ちるスピードが全然違うことが判明。
一番汚れを落としたかったシリンダーフィンの汚れは全然落ちませんが、オイルラインのネジの頭は一瞬でキレイになりました。

材質によって汚れの落ち方が違うようです。

気になっていたバルブ回りのカーボンもさっと吹いただけでここまでキレイになります。
ですがバルブ本体はあまりキレイになりません…。

意外と難しいぞ重曹ブラスト…。

洗浄にはなった


重曹水を何回もチャージして吹き付けた結果、こんな感じ。
正直求めていたほどの洗浄力はありませんでした

外観は正直そこまで変わってません…。

特にこういう錆が根深いところは何が変わったのかわからないほど。
これでも必死にブラストしたんです…。

サンドブラストは研磨とも言える作業ですが、重曹ブラストは研磨ではなくあくまで洗浄というレベルでした。

ちょっとしたコツがあって、真っ直ぐ噴射できるところはかなりキレイになります
実際シリンダーフィンの奥はかなりキレイです。

しかし斜めや横から吹いても汚れが落ちないため、斜めからしか吹けないフィン本体は全然キレイになりませんでした。

ですがバルブ周辺のカーボンはかなりキレイに落ちました。
そこまで根気を入れずとも、さっと吹くだけでカーボンは簡単に落ちます

ポートから吹いて内部までかなりキレイになりました。

効果は値段相応、ちゃんとしたものは凄い

今回はアマゾンで揃えられるものを使ってやってみたので、一応出来はしましたが、キレイになったかと言われるとまぁまぁといったところ。
プロに洗浄をお願いしてこれで返ってきたらクレーム物です。

吹く圧力や重曹の種類(今回は食用)など原因は様々ありそうですが、5000円にしてはまぁやってくれたのかもしれません。

もっと本格的な重曹ブラストは商品化されていて、ウェットブラストくらいキレイに落ちるものもあるんだとか。
今回のは自宅レベルの洗浄でしたが、もっとしっかりキレイにしたいという方はレンタルブースで重曹ブラストやウェットブラストで洗浄したほうがより確実だと思います。

カーボンと若干の鉄の錆くらいは落ちるので、それで十分という方は是非試してみてください!

この記事をかいた人

佐藤 快アイコン

28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)

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