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【復活したら絶対に面白い絶版車】その4 「ヤマハ セロー225」

前回記事:【復活したら絶対に面白い絶版車】その3 「カワサキ GPZ400R」

毎度おなじみ「あのバイク、復活してくれ!!」という熱い思いをご紹介するこのコーナー。

第4回目は、今でもシリーズが継続されている「ヤマハ セロー」をご紹介します。

250? いいえ、225です

「セローって、今でも販売してるじゃん?」
という声が聞こえましたので、ご説明します。

現在販売されているのは「セロー250」というバイク。

実は、1985年~2004年まで、セローは排気量225ccの
「セロー225」として販売されていたのです。

それまでのオフロードバイクには無かった「シート高の低さ、足つきの良さ」と「低速トルクの強さ」により街中だけではなく、林道のさらに奥の獣道など、人間がバイクで行くことが厳しかった場所まで到達できるバイクとして、人気を博しました。

このコンセプトは現在のセローまで、約30年以上受け継がれてます。

自転車みたい?

筆者は19歳~20歳まで、93年式の「セロー225W」というバイクに乗ってました。

今現在のセローのようにインジェクションは搭載されておらず、
朝一でエンジンをかけるのにはコツが必要でした。

でも走り始めると、とっても乗りやすい。中型二輪免許を取り立てのビギナーでしたが、
足つきの良いシート高と、わずか100kgちょっとの軽い車体で、自転車のように乗ることができました。


また、今現在のセローよりも少し車体は軽めで、低速トルクが強かったように感じます。
逆に高速道路は苦手で、時速100kmを維持して走るのが辛かったです。

道なき道?

セローに乗ると、自然と「ダート」を走ってみたくなります。
知り合ったオフロード仲間に誘われて、行った先はまさに「道なき道」でした。

特に印象に残っているのは「廃道」と呼ばれる道を走ったこと。

整備されなくなり、地図からも消えてしまった道でしたが、もはや
「道」なんて呼べる場所ではありませんでした。

でも、そんな場所へもセローなら楽々と行けちゃうんですよね。

「バイクに乗る」というだけでも楽しいのに「倒木を乗り越える」とか
「岩場を駆け抜ける」なんて、セローじゃないとできない経験です。

転べるバイク?

セローに乗っていて一番勉強になったのは「転ぶ」経験をしたことでした。

バイクで転ぶって、大ケガをするイメージがありますよね。
でもプロテクターやブーツなど、ちゃんとした装備をしていれば、林道のような土の上では
意外とケガはしません。

林道で転ぶ時って、倒木を乗り越えるのを失敗したり、カーブで滑って、ゆっくりバイクを倒してしまったりなど。

こういう時って「やっちまったー!」って、意外に笑えちゃうんですよね。
しかもセローって、最初から「転ぶこと」を前提に作られているバイクなので、全く壊れませんでした。(オフ車全般そうですが)

こういう経験をしたおかげで、アスファルトの上で滑っても立て直せたり、そもそも滑るような速度で走らないように気を付けたりと、「転ばない運転」ができるようになりました。

まとめ

セロー225がセロー250になって、高速道路の走行も快適になりました。

しかし、どんな獣道でも入って行きたくなる「気軽さ」は、セロー225の方が
高かったと、筆者は思います。

さすがにまた225ccを復活させることは厳しいと思いますので、
せめて外装だけでも、225時代の角ばったデザインにし、昔懐かしい
グラフィックを再現した「懐かしエディション」を限定発売してもらえたら……。

レトロなオフロード車を好む若者たちにも、絶対にウケると思います!

この記事をかいた人

張山 和希アイコン

北東北を中心にツーリングをし、紀行文やニュース記事を細々と執筆している。 オンロードだけでなく、林道ツーリングやオートバイキャンプなど、色々やっている。 北海道ツーリングの常連で、そこそこ詳しい。愛車はカワサキW800&ヤマハセロー250。

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