• HOME
  • 記事
  • レポート
  • 新品高性能タイヤvs中古タイヤは何が違う?地獄の土砂降りウェットインプレで検証…
PR

新品高性能タイヤvs中古タイヤは何が違う?地獄の土砂降りウェットインプレで検証…

前回記事:新品タイヤと中古タイヤはどういう違いがあるのか、メーカーに聞いてみたら〇〇だった!
前回記事:新品高性能タイヤvs中古タイヤは何が違う?素人ライダーでも乗っただけで違いがわかった!

途中でメーカー製新品タイヤとオークションで売ってる中古激安タイヤって具体的にどう違う?

そんな世間の一般ライダー達の疑問を解決する今回の企画。

前回のドライインプレを経て、激安タイヤもありじゃね?と思っていた素人代表ライダーイトウの気持ちは一気に揺らぐことに…

そして今回は大雨の中での徹底検証を行います!

恐怖の大雨インプレ

DSC_3430−1
ロケ開始時には乾いていた道路も、雨の影響で完全にウェット状態に。

横殴りの雨は降ってくるし、しかも寒い…。
普通ならロケ延期ですが…MotoBeはやっちゃいます。

過酷走行慣れしている編集長やバイク便メッセンジャーとして活躍していたハシモトは余裕の表情ですが、軽い水たまりができていたり、横を走る車からから水しぶきが飛んだり、素人ライダーのイトウには超ツラい状況です。
DSC_3356−1
こんな状況ではありますが、高いウェット性能を謳うT31の性能を確かめる絶好のチャンスだと自分に言い聞かせ、帰りたい気持ちを押し込めます…。

ということで、まずは街中からインプレ。

ウェット路面でも変わらぬ安心感!

DSC_3420−2
これだけ雨が降っていれば、流石に操舵感覚も変わるだろう…と思っていましたが、さすがは高性能タイヤ。

素直さや伝わってくる安心感がドライ路面と全く変わらないんです。

雨が降っていてもタイヤがしっかりと路面を掴んでいる感覚があるので、
ウェット路面に慣れていなくても、安心して走行することができます。
DSC_3476−2
一方、激安タイヤでも直線を走ってみます。

ドライ路面でも接地感が全く無かったタイヤ。

びしょ濡れの路面を走るのはハッキリ言って恐怖しかありません
もしもコケたらどうしよう…そんなイメージが常に脳裏によぎっている状態です。
DSC_3622−2
T31は雨の中で走った後、表面を見ると濡れてはいますが、水がビシャビシャとついているような状態ではありません。
走行中に水の巻き上げも起こしていませんでした。

一方激安タイヤは表面がベッチャリ

水の巻き上げもひどく、後ろを走っていればこちらまで水がかかってしまうようなレベルです…。

恐らく、タイヤのゴムがグリップする状態にあるか、ないかの違いに関係しているのではないかと思いました。
DSC_3461-1
T31は雨に強いタイヤと謳っているだけあり、イトウのようなライダーが乗っても安心感がとにかくすごい!

これだったら雨の中でも相当やんちゃをしない限りは滑ってコケることもないんじゃないかと思いました。

ハードインプレでT31の性能を改めて実感

DSC_3637
続いてクローズドコースへ移動し、検証を行います。

雨は止むどころか勢いを増し、更にはあたりは暗くなり始めるというどう考えても過酷さがマシマシの環境に。

こんな天気では、自分は絶対にコケるな。そう、思っていたのですが…。

地獄のスラロームで検証

DSC_3687
せっかくのクローズドコースでの検証なので、3名全員でスラロームを行うことに。

まず1番手は編集長の佐藤。T31から検証を行います。

さすがにこの状態はヤべー!などと叫びつつ、実際には1本もパイロンを倒すことなく、スラロームをクリアしていきます。
DSC_3692-1
T31の接地感のおかげで、フロントタイヤの滑りなんかを気にすることなく走れたようです。

素人ライダーの自分から見れば、なんでこの天気でこんなめちゃくちゃ運転できるんだよ…という感じです。
DSC_3718
一方、激安タイヤは…常に接地感がないことで、流石の佐藤も滑る瞬間が脳裏をよぎったのだとか。
実際クラッチ操作だけでタイヤが滑りそうにもなったり、途中でパイロンを倒してしまうことも…。

終わったあとは「もうこのバイク乗りたくねえ!」と思わず絶叫!
DSC_3750-1
2番手堅実派ライダーハシモトも、「かなり緊張してます…」と前置きコメント。

実際は元バイク便の血騒いだのか、T31では軽快にスラロームをクリアします。
旋回中のアクセルコントロールを安心して行えたのだとか。
DSC_3765-1
一方激安タイヤは、操舵にかなりの抵抗感があるようで、体を思いっきり使わないとスラロームをクリアできなかったのだそう。

検証後は「もう激安タイヤはいらねえ」と思わずため息をついていました。

3番手はいよいよイトウの出番。まずは激安タイヤから走り出します。
しかし、スラロームがうまくできず、走り出してすぐのパイロンを数個破壊する始末…。

これはきっとタイヤのせいだ…!そう自分に言い聞かせ、意を決してT31でスラロームにチャレンジ。
DSC_3787
結果は、まるで乗り手が変わったかのように、パイロンを一つも倒さずスラロームをクリア!

自分自身でも驚くほど、思い通りのラインが描くことができました。
DSC_3786-1
最終的に転ぶこともなくインプレを終えることができました!

高性能タイヤ半端ない!

ウェット路面でのフルブレーキングもしっかり止まる!

DSC_3877-1
最後は40キロ走行からのフルブレーキング!

結果はというと、T31と激安タイヤでは、停止位置がバイク1.5台分くらいの差がでました。

もちろんT31のほうが停止するまでの距離が短く、止まる時もしっかりと止まってくれる感覚です。

といってもグリップの違いじゃありません。
もちろんグリップはすごく違うんだと思いますが、実際グリップ限界のところでのブレーキングなんてできません。

それでもこれだけ差が出てしまうのは、T31が安心してブレーキをかけることができるフィーリングだからです。

例えばずぶ濡れのネコが端から飛び出てきても、このタイヤなら止まれそう…。

自分自身も含め、救える命もあるんじゃないかと思ったほど(笑)
いや、冗談じゃなくマジでそう思いました。

まとめ

大雨の中でも高性能タイヤの実力を感じさせてくれたT31。

佐藤やハシモトも「雨の中でここまでいけるのは凄い…!」と口を揃えてコメント。

一方激安タイヤは常に不安がつきまとい、雨天時に乗るのが怖くなってしまうくらいの結果になりました…。

少なくとも、イトウのような素人ライダーほど高性能タイヤを使った方が安心を担保できますし、何よりスキルアップにも繋がりそうです。

二度と激安中古タイヤには手を出すことはないと思います。

この記事をかいた人

伊藤太成アイコン

乗り物をこよなく愛するライター兼ディレクター。愛車はCB400SF(NC31)、CBR250R(MC19)と1974年式のフォルクスワーゲン TYPEⅡ(ワーゲンバス)。ゆるめのツーリングが好きです。

関連記事一覧