汚いパーツが新品くらいキレイになる!プロがレストアで使うウェットブラストの威力が強烈だった
バイクは機械なので年月が経てば自然と錆びたり、汚れたりしていくもの。
洗車して落ちるレベルなら良いですが、エンジンのパーツや錆びたアルミなどは洗車ではもちろん無理、ケミカルを使っても完璧には落ちないんです。
しかしプロのバイク屋さんはどんなに汚いバイクでもどんなに古いバイクでもお金を払えばすごくキレイに直してくれますよね?
どうやったらそんなにキレイになるのか、今回はプロが使う洗浄器具「ウェットブラスト」をやってみました!
エンジンパーツで実践
今回ウェットブラストするのは編集部で以前レストアした5万円で買ったSR400のエンジンパーツ。
さすが5万円とだけあってエンジンのシリンダーやヘッドなど、アルミパーツは腐食して超絶的な汚さ…。
空冷ならではですがフィンの隙間までガッツリ錆びてます。
鉄が錆びると茶色ですが、アルミは錆びると白くなるんです。
これはシリンダーヘッド。
オイル漏れと長年蓄積された汚れによって触りたくもない汚さ笑。
特にこういう細かく入り組んでるところは手で磨こうとしてもほぼ不可能ですよね。
内部はカーボンが溜まって真っ黒。
バイク屋さんはこれをバラして掃除してると思うと凄いなぁって思います。
水と砂を噴射!
そしてこれが噂のウェットブラストをする装置一式。
ウェットブラストは水と一緒に砂を噴射することで腐食を削って落とす仕組みなんです。
内部は水と噴射ノズルが入っていて、ここにパーツを入れて蓋を閉め、密閉空間でブラストしていきます。
密閉しないと砂が飛び散って悲惨なことになり、しかも内部で砂が循環してるのでやってるうちに足りなくなってしまうんです。
ということで、プロはどうやってこんな汚いパーツをキレイにしてるのか、いざ実践してみます!
ブラスト中の動画はこちら!
新品じゃありません
そしてこれがブラスト後のシリンダーヘッド。
綺麗すぎでしょ…。
なんだかんだ2時間近くブラストしてましたが初心者の割には良く出来ちゃってる方だと思います。
細かいところまでしっかり洗浄されてます。
手を使って「擦る」ではなく、ウェットブラストは噴射して「砂を当てて落とす」のでスプレー噴射するのとほんと同じノリ。
ついでに内部のバルブにも吹いてキレイにしました。
これはバイク屋さんの中でもやる人とやらない人いるらしいんですが、僕の場合はとりあえずやってみてキレイにした後バラして残っている砂を落とし、組み直したのでセーフ?
シリンダーもしっかりキレイになってます。
ただ、フィンの隙間は超大変でした…。
一個一個のフィンの間に吹いて洗ってを繰り返してそれを4面。
途中めんどくさすぎてもういいかな、と思っちゃいましたが、いざ蓋を開けて生で見ると汚れが見えるので納得できずまたブラストしちゃうのがウェットブラストの魔力です笑。
実際やってみて思いましたが、根気よく一つの作業を長時間できる人はできます。
ただ飽きっぽい人がやったときの10分以降は地獄でしょう笑。
これを人に任せられるならバイク屋さんにお願いするのは高くないのかもしれません。
もう一つビフォーアフターがわかりやすかったのがピストン。
元はこんな真っ黒で捨てたほうが良いんじゃないかと思ってましたがブラストすると…。
この綺麗さ。
もちろん新品に差し替えてません。
でも新品と言っても通じるくらいブラストするだけでここまでキレイになるんです。
プロがバイクをキレイにレストアできる理由が少しだけわかった気がします!
まとめ
今回ウェットブラストをさせてもらったのは千葉にあるオートボーイ津田沼。
ここでウェットブラストをしてもらうことができます。
自分ではやらせてもらえませんが、エンジンだけじゃなく細かいパーツをキレイにしたいならぜひオススメしたい洗浄方法です。
もし自分でもやってみたい!という方はレンタルスペースなどで時間貸しでブラストさせてくれるところもあるようなのでお近くでやっているところを調べてみてください。
想像以上のクオリティに仕上がりますよ!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)