知っておきたい工具の基礎知識 ソケット&ラチェット
工具を揃えていくと最初に欲しくなるのはだいたいラチェットレンチです。たぶんこういう工具が増えるとなんか自分がメカニックらしくなったように思うんでしょうね。そういう感覚、大事です。ただ、ラチェットレンチっていうのは単なるハンドルだから、実は重要なのはソケットの方。
ステップアップするならソケットを買おう
ソケット使って作業するようになると作業効率が一気に上がります。ボルト類回すスピードも一気に早くなります。ソケットもボルト全体を包み込んでトルクをかけるためメガネレンチ同様ボルトの頭を痛めたりしません。そのため、ボルトを緩めるときは、だいたいの人がソケットを使います。
ソケットはたぶんセットで買うことになると思います。ソケットのサイズは8mmから17mmくらいまで、できたら19mmまで揃っていると便利。ハンドルへの差し込み寸法が9.5mmと12.7mmの二つがありますが、バイクなら9.5mmでOKです。
ディープタイプは揃えたほうがいいのか?
ソケットは短い普通のタイプと長いディープタイプの二種類があります。これはどちらを買うか悩みます。チェーン引きのようにボルトの真ん中に長くネジが飛び出していたりするとディープソケットじゃないと回りません。
けれど逆に長すぎて邪魔になってしまうこともあるわけです。
両方あるのが理想ですが、最初は短いスタンダードな方から揃えるのでいいんじゃないかと思います。ちなみにソケットは高いのと安いのがあります。どれだけ違うかというとまずボルトの頭にはまる部分の形状と精度。キチンとした工具はトルクをかけた時もボルトの頭をなめにくい。それから材質が良いソケットは肉厚が薄くなるので狭い部分でもソケットが入るというメリットがあります。ま、でも最初は極端に安いのを買わなければいいと思います。
ラェットハンドルの選び方
ソケットを回すハンドルには色々なものがあります。最初に購入するべきはエクステンション(延長)のシャフトとラチェット、
そしてTハンドル。Tハンドルってただの棒。
「ラチェットありゃそんなのいらないじゃん」って思うかもしれませんがそれは間違い。ラチェットって小さなギアでカチカチ止めるから大きな力をかけると壊れてしまうことがあります。だから本来は大きな力が必要なところはTハンドルで回して、スピードが必要なときはラチェットを使うというのが正しい使い方。ま、最近のラチェットって品質も上がっているからそんなに簡単に壊れたりはしないんですけどね。
ラチェットハンドルも色々なデザインがあります。ラチェットの構造とかで種類が違うんですが手で動かしてみて気に入ったフィーリングのものを選べばいいと思います。
この記事をかいた人
二輪業界に長くいる、MotoBeのアドバイザー兼ライター。バイク全盛期を経験しており、現在の愛車はRZ250、Z1000、MACHⅢなど。