【超弾丸ロンツー】ロイヤルエンフィールド ヒマラヤで2500kmを3日で走る!〜3日目しまなみ海道から東京で見たライダーズハイ〜
前回記事:【超弾丸ロンツー】ロイヤルエンフィールド ヒマラヤで2500kmを3日で走る!〜1日目弾丸準備、九州編〜
前回記事:【超弾丸ロンツー】ロイヤルエンフィールド ヒマラヤで2500kmを3日で走る!〜2日目熊本阿蘇山で絶景ツーリング!〜
身近なアドベンチャーバイク、ロイヤルエンフィールドのヒマラヤを使って東京の編集部から熊本の阿蘇を目指してツーリングしよう!というこの企画。
しかしスケジュールの都合で使える時間は3日。
前回お届けした2日目は無事目標だった熊本県阿蘇山ツーリングを楽しみ、フェリーで愛媛まで渡って力尽きました…。
最終日となる3日目は四国ツーリングを楽しみつつ、東京まで帰ります!
四国の自然に癒やされる
ホテルで朝ごはんを食べていざ東京へ!と走り出した3日目。
午前中のうちに愛媛の内子から今治まで走ってしまなみ海道を走って高速で帰る、というのが今日のルートです。
内子から高速もあるんですが、熊本まで高速を走りまくったせいでもっと下道が走りたい欲が出てきてしまい、今治までは高速を使わず愛媛の内陸から海沿いを走ることにしました。
四国もツーリングには良いところという話はよく聞きますが、この日は天気も良くて最高に気持ちいい!
阿蘇とは全然違うんですが、こういう自然の中を走る道はヒマラヤみたいなトコトコゆったり走るのが楽しいバイクがピッタリです。
ですが国道なのである程度交通量は多め。
普段は前にトラックが走っていると「あーもうちょいペース良く走りたいな…」なんて思ってしまいますが、ヒマラヤのゆったりしてるけどトルクフルな性格と天気、自然が相まって全く急ぐ気が起きません。
今日帰らなきゃいけないけど…でもまぁ気持ちいいからいっか!くらいにとにかくこの時間を楽しみたい、というのが先行して時間とかどうでもよくなってきました笑。
町並みが渋い、松山市街を抜けて海沿いへ。
次第に曇りが目立ってきましたが、気温が最高だったので海沿いをゆったり流して走ってました。
松山から今治までの196号線はしばらく海沿いを走れて晴れていたら対岸の島が見えるんだとか。
阿蘇の大自然の中を走った翌日ですが、海はしばらく見れてなかったので癒やされる時間でした!
渋いドライブインも発見!
今治の海沿いの途中になにやら激渋のドライブイン?的なお店を発見!
もう昭和にしか見えない商店で缶コーヒーを飲んで今治タオルを買うというノスタルジックな時間を過ごせました。
地元のおばあちゃんやおじいちゃんがワイワイ集まっていて「遠くから来たんやね」と今回初の地元の方との触れ合いタイム。
これまで走って走って走りまくっていましたが、ロングツーリングってこういう人たちとの触れ合いの時間が思い出に残ったりするので、遠くに行ったらできるだけ地元の方と触れ合うのがオススメ。
昭和な商店に溶け込むヒマラヤもまた愛くるしい見栄えでした。
ついにしまなみ海道へ!
瀬戸内しまなみ海道は愛媛県今治と広島県尾道を繋ぐ自動車専用道路。
間にある6つの島を経由していて、海の真上に架かった橋を走ることができるんです!
歩行者はもちろん、自転車や、バイクも125以下は歩道のような扱いで走行できる専用レーンがあり、各島で降りて観光することもできます。
左右どっちを見ても島が一望できてかなりの絶景!
本来なら各島に降りて観光して、と行きたいところですが今日中に東京まで帰らなければいけないため今回は降りることなく眺めるだけで通過しちゃいましたが、ここは改めてまた来たい!
それぞれの島で一泊ずつしたいくらい、魅力的な場所でした。
尾道まで着きましたが、朝ホテルを出たのに走っているのが気持ちいい場所が多すぎて気づいたら13時過ぎ!
これはやばい!と思ったけどせっかくなので尾道ラーメンを食べてから高速に乗ることに。
今思いましたが多分お互いに帰りたくない感が出ていたんだと思います笑。
下道の燃費はめちゃくちゃいい!
尾道から高速に乗る前に本日初の給油ということで2台で18.07L給油(1台あたり約9L)。
前回入れたのが大分の竹田だったので、フェリーなど使いつつも走った距離は273km。
気になる燃費は30.3km/Lと今回初の30超え!
そう言えば高速使わなくなってから全然ガソリン減らないな、と思ってましたが、まさかこんなに良いとは!
あの気持ちいいルートをヒマラヤのトコトコ感でゆったり走れて燃費もいいって、なんか得した気分になりました笑。
尾道⇔東京までマッハ帰宅!
尾道から山陽自動車道に乗り、東京へ向けて本格的に出発!
この時点で時刻は15:50。
とても今日中に東京へ帰る人が高速に乗る時間ではありませんが、まぁいい場所たくさん走れたので良しとしましょう!
そこからはひたすら高速を走り続けます。
日が落ち、途中名古屋あたりで土砂降りに降られて、それ以降レインコート着っぱなしでしたが、本格的に降られたのはこの時だけでした。
日本の下半分走ってるのに雨にほとんど降られなかったのは奇跡かも?!
ヒマラヤは80〜100kmが一番調子いい
帰りは時間も気にしなければいけませんが、もはやまともな時間に到着する気は失せているのでずっと80〜100km巡航してました。
草津パーキングエリアで本日2回目の給油。
2台で19.25L(1台あたり9.6L)入り、走った距離は300km!
燃費は31km/Lと超高燃費!
高速走ってるのに急にどうしたって感じですが、急がずにゆったり巡航していればこの位の数字が出るバイクでした。
その後も新東名の120km区間は走りましたが、燃費が悪くなるのとさすがに行きの飛ばすテンションでは無いため、駿河湾沼津SAまで同じ速度でずっと巡航してました。
ここまでの距離は312km。
本日3回目では2台合わせて21L(1台あたり10.5L)入って燃費は29.8km/Lと相変わらずの高燃費!
この速度域ならエンジンも唸らないし、トコトコの延長線で走れるのでヒマラヤも楽そうでした。
静岡で見えたライダーズハイ
ひったすら走り続けて静岡まで到達。
ちょいちょい休憩は挟んでましたが、この時点で時刻は01:00を回りました(もはや4日目)。
眠気が来たらやばいのでお互い意思確認し合いながらも、浜松超えたあたりからなんかすっごい元気になってきた!!
さっきまで「あー早く着かねぇかなぁ」と思っていたのに、今となってはこのまま東京超えて北海道行っちゃう?!的なテンションに。
マラソンランナーが見ると言われているランナーズハイ、ならぬ、ライダーズハイでキマってしまった僕らはスーパーハイテンションのまま神奈川県まで走り抜けました。
不思議とSAで休憩しても止まっている方が疲れるというか、バイクに跨っている方が楽だと思ったほど。
なぜこの時こんな突然体力がインフィニティしたのか全くわかりませんが、走って走って走りまくってると、ライダーズハイは見れるみたいです。
※くれぐれも疲労による事故には気をつけましょう!
総距離2500km、走破!!
東京に着いたのは朝方4:00。※メーターの時刻はリアルタイムではありません。
なんとか無事帰ってくることができました。
大きな故障もトラブルもなく、しっかり付き合ってくれたヒマラヤに感謝!
今回は高速、一般道、峠道、若干のオフロードなど走りましたが、その全てでヒマラヤの良さを感じることができたと思います。
でもじゃあ逆にもっと大排気量のバイクなら楽だったのか、と考えると、ここまで走れたのはヒマラヤの身軽さにもあると思います。
大排気量のアドベンチャーモデルは確かに高速巡航も楽だし、常に大船に乗ったような安定感ですが、ヒマラヤはその大船感を残しつつ、ダウンサイジングされたバイク。
アドベンチャーらしくしっかりライダーをサポートしてくれますが、大排気量の「俺が連れてってやるよ」的な頼もしさよりも「頑張るから一緒に行こ!」的な可愛い性格。
ヒマラヤに乗りすぎてMotoBe編集部はおかしくなっていると思われそうですが、本当に等身大で旅をサポートしてくれるヒマラヤだからこそ、今回の旅は成功したんだと思います。
これが大排気量だったらふいに立ちごけしたり、高速で限界まで眠くなったりしていそう。
最初は411ccって微妙な排気量だな、と思ってましたが、これは確かに大型バイクだと思います。
排気量というよりも、この身軽さと軽快感を出しつつ長い距離乗っていられるバイクはなんだ、と考えた結果ロイヤルエンフィールドはヒマラヤという答えを出したはず。
ある程度の日常使いもできて、休日は日帰りツーリングや、もはや旅とも言えるロングツーリングがしたいなら、ヒマラヤはオススメできるバイクです!
今回登場したバイクはこちら!
ROYAL ENFIELD HIMARAYAN
世界最古の二輪メーカーであるロイヤルエンフィールドから発売されているヒマラヤ。
日本ではPCIがインポーターとなっています。
世界的に知られているバイクで、各国のライダーを虜にしているバイクです。
アドベンチャーモデルなのでオフロードはもちろん、一般道での日常使いから今回のような超ロングツーリングまで幅広くこなしてくれるキャラクターです。
今回は2021年モデルのヒマラヤ(手前黒)と2020年モデルのヒマラヤ(奥白)をお借りしました。
アドベンチャーバイクって基本もっとギンギンの流線型デザインが多いですが、ヒマラヤはレトロ感を感じるスタイリング。
この見た目で色んなシチュエーションを走れるスペックがあるのは凄いですよね!
エンジンは空冷単気筒411ccなので日本での扱いは大型バイクです。
トコトコと気持ちのいい鼓動感がありつつ、高回転で巡航してもビリビリといった振動は感じさせない、よくできたトルクフルなエンジン。
一発一発の爆発でグングン前に押し出してくれますが、激しいフィーリングではないので初心者の方にもおすすめできます。
2つのヒマラヤは対応している排ガス規制のレベルが違いますが、最新の2021年モデルのほうがきめ細やかにエンジンが回っていって扱いやすさ抜群!
パワー感などは大きく変わりませんが、スタイリング然り、エンジンもしっかり洗練されていました。
今回お借りした車両では2021年モデル(黒)の方に純正オプションのパニアケースを装着、2020年モデル(白)の方は同じくオプションのリアキャリアを装着していたので、編集部でラゲッジを追加してロングツーリング仕様にしました。
大排気量のバイクとは違って、身近に乗れるアドベンチャーバイクなので唯一無二のキャラクターがライダーを掻き立ててどこまでも走ってくれます!
気になった方はロイヤルエンフィールドのディーラーで試乗などもできるので是非一度乗ってみてください!
ロイヤルエンフィールド ヒマラヤの詳しい情報はこちら!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)