【徹底検証!】雪国のライダーが「春なのに、雪を追い求めて山へ行く」のはなぜか?
筆者が住む北東北地方は、冬の間は雪に閉ざされるため、基本的にはバイクには乗れません。(一部、乗っている強者もおりますが)3月末まで雪が積もっていることもありますので、4月に入り、やっと平地では雪を見なくても良いシーズンとなります。
しかし悲しいかな、やっと雪が無くなったというのに、雪国のライダーたちは毎年のように、なぜかこう思うのです。
「そうだ、山に雪を見に行こう!」
というわけで今回は「春なのに、雪を追い求めて山へ行く」その理由を検証してきましたので、ご紹介いたします!
1.残雪を見るとテンションが上がる!
筆者のホームコース(自称)でもある、青森県の県道103号、通称「八甲田ゴールドライン」は11月中旬~4月上旬まで、冬季間の閉鎖になる区間があります。
4月上旬、八甲田ゴールドラインの閉鎖区間が解除になったと聞き、早速セロー250で行ってまいりました。
標高が上がっていくにしたがって、道路わきに増えてくる残雪。
「雪がなかったら、冬もバイクに乗れるのになー」なんて、雪を煩わしく思っていたのに、久々に見る雪になぜかテンションが上がります。
そして、残雪の八甲田山を見るとさらにテンションが上がります。冬の間に来れなかったホームコース(自称)に、やっとまた戻ってこれたなー、という気分。
2.「雪の回廊」の迫力が半端なかった!
さらに先へ進み、標高が上がっていくと「雪の回廊」が現れました!
冬の間に閉鎖されていた区間を、除雪車が雪を飛ばして積み重ねることによって作られた雪の回廊。今年は降雪量が多くて、8mもの高さになったとか?
バイクで走ってみると、雪壁の高さがよくわかります。デカい……デカすぎる……。
道幅にバイクを寄せると、雪壁にミラーが刺さります(笑)
3.雪壁の向こうは、別世界だった!
道路沿いに、雪壁の向こうへ歩いて登れそうな区間を見つけたので、行ってみることにしました!(※登る際は自己責任でお願いします!)
歩いていくと、普段は公衆トイレとして使われている建物の屋根だけが、雪から顔を出してました。
そこから先へ進むと、八甲田山が目の前に広がる、雄大な雪原がお出迎え!!
ここは「睡蓮沼」という沼がある場所なのですが、5m以上の雪に覆われているため、夏の間は歩けない「沼の上」を歩くことができちゃうのです! バイクを降りて、ちょっとした雪原トレッキングを楽しめます!
雪壁の上から道路を見ると…… ふはははは!!見ろ!!バイクがゴミのようだ!!
雪原の偉大さと、雪壁の大きさに、自然ってすげぇなぁ……と感心しました。
バイクに戻ると、目の前の水溜りが凍ってました。くわばらくわばら……
まとめ。
というわけで雪国のライダーたちが春にわざわざ雪を見に行く理由、おわかりいただけましたでしょうか?
春先しか見られない、残雪が見せる自然の偉大さ。そして雪山へバイクで挑むかのような、ちょっとした「冒険心」なんかを追い求めて、みんな山へ向かうのでしょう。
もうすぐゴールデンウィークです! みなさんも雪を追い求めて、春の東北へ来てみてはいかがでしょうか?
この記事をかいた人
北東北を中心にツーリングをし、紀行文やニュース記事を細々と執筆している。 オンロードだけでなく、林道ツーリングやオートバイキャンプなど、色々やっている。 北海道ツーリングの常連で、そこそこ詳しい。愛車はカワサキW800&ヤマハセロー250。