SR乗りから見てGB350はどう?味で選ぶか,ハイテクさで選ぶか,単気筒ドコドコはバイクによって違うのか解説!
最近SRを含む250〜400クラスの単気筒ストリートバイクが高騰しています。
そして今現行で売っているGB350が注目されています。
そこで今回は普段SRに乗っていて、単気筒ドコドコを全身で味わっているMotoBe編集部がGB350のスタンダードとSに乗った感想をお届けします!
SRとGBは全くの別物
これを最初に言ってしまうのは少し早すぎるんですが、SRとGBは全く別のバイク。
過去にもGBという名前のバイクはありましたが、GB350はつい最近開発されたバイクで、エンジンも足回りも何もかも、今のバイクとして作られています。
対してSR400は1978年に発売が開始され、2021年のファイナルエディションまで基本的な構成は変わっていません。
もちろんインジェクションになったり、今の規制に対応するため様々な変更が加えられてきましたが、基本ベースは変わっていないためベースは40年以上前のバイクなんです(こういう日本車は超珍しい)。
なので比べると言っても形や雰囲気が似ているだけで全く別の時代のバイクのため、新しいバイクと古いバイクを比べるような形になってしまいます。
それぞれに味があって良いところは別の次元にあるもの。
なのでそれを前提において読んでみてください!
スタートから大きく違う
まずバイクのエンジンをかけるには車のようにボタンを押してセルスターターがかけてくれる物と、キックペダルを蹴り込んでスタートする物があります。
GB350はセル始動ですが、SRはキック始動。
セルはボタンを押すだけですが、キックはペダルを出してエンジンとタイミングを合わせて蹴り込まなければいけないので、ある意味キックは大変です。
しかし中にはキック始動は味があってかっこいい、という理由からSRを選ぶ方も。
確かにキック始動のバイクは日本ではSRが一番有名だし、他を探しても400クラスの排気量でキック始動のバイクは中々ありません。
楽さで選ぶならセル始動のGB、味で選ぶならキック始動のSRです。
振動が違う
単気筒エンジンのバイクってどれも振動があります。
中でもSRの振動は強烈!
ノーマルのSRはそこそこですが、信号待ちではレバーがガタガタするし、振動を感じない瞬間はほとんどありません。
さらに古い年式のSRやカスタムしたSRではこれが倍増して常にバイブレーション笑。
人によっては振動は疲れるだけ、と感じるかもしれませんが、SR乗りはこの振動がたまらなく良い、という方も。
ずっと振動してるバイクに乗り続けていると逆に振動がないバイクに乗ると物足りなさを感じるくらい、振動は一つの魅力でもあるんです。
対してGB350には振動がほとんどありません。
今のバイクなので多少の振動はあるものの、凄く整っててちょっと気持ちいい〜くらいのレベル。
SRが暴力的な振動だとすればGBは紳士的すぎるくらいジェントルな振動です。
パワー感も違う
もう一つの大きな差はパワー感の違い。
ノーマルのSRはゆっくりトコトコ走るのが気持ちいいエンジンのため、そもそもスピードを出して走ろうなんて気が起きないくらいゆったりしたバイクです。
飛ばすこともできますが、振動も速度と共に増してくるし、第一気持ちよく走れるのは結局ゆったりの速度域だな…と気づきます。
GBはスタンダードとSモデルありますが、高回転まで回してもキレイに回っていくので、SRのようなゆったり感は薄いです。
しかし逆にガンガン回転を上げて飛ばして走るとそれはそれで面白みを感じるバイク(特にS)。
法定速度内でもエンジンを回して走る気持ちよさは感じれるので、ゆったりも感もあるし、回して走る楽しみもあるので両方持ち合わせている点でGBは優れています。
パーツ、カスタムの幅も?
乗り始めてからのカスタムパーツの多さも大きく違うポイント。
SRは昔からあるバイクなのでカスタムパーツは豊富すぎるくらい、むしろ日本で一番種類が多いんじゃないかってほどパーツは山程あります。
マフラーはもちろん、ステップやホイール、タンクなどの外装パーツなど全てカスタムパーツだけで組むこともできてしまうくらい、SRはカスタムパーツに富んでいます。
対してGBは最近出たばかりのバイクなのでまだカスタムパーツはそれほど多くありません。
しかしカスタムしなくても良いくらいのクオリティで出来上がっているのも事実。
マフラーは交換しなくたって純正から凄くいい音だし、車体は純正から完璧に出来上がっているので、SRのように元々速く走らないバイクを速く走るためにカスタムしていくのではなく、元から速いし完璧に仕上がっているからこそ、見た目以外のカスタムできる面が少ないんです。
これから時間が経てばどんどんパーツも増えてくると思いますが、カスタムできる幅が少ないのは変わらないので、GBは完璧すぎてSRほど発展するとは考えにくいでしょう。
まとめ
選ぶポイント次第でSRなのかGBなのかは大きく別れます。
本当のレトロで味のあるバイクに乗りたいならSR、レトロっぽいデザインだけど中身は最新で、カスタムする必要がないくらい完成度が高いのはGB。
どちらも良いところはあるんですが、SRにある味はGBには無く、GBにあるハイテクさはSRにはありません。
何を求めてバイクに乗るか次第で変わってしまう部分なので、それを踏まえて選んでみてください!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)