雪の中でもへっちゃら、ロイヤルエンフィールド ヒマラヤが南極走破に成功!南極走破の全貌を公開!
季節は真冬。
今年は積雪している地帯も多く、バイクは冬眠中という方も例年より多いんじゃないでしょうか。
編集部のある東京は幸い積雪していないのでバイクに乗っていますが、毎年のごとくあまりにも寒すぎて「この時期は乗るもんじゃねぇな…」と言いながら毎日乗ってます。
冬のバイクは世界共通で極寒地獄ですが、今回の南国走破プロジェクトを成功させたロイヤルエンフィールドのヒマラヤは-30°の世界を走りきったんです!!
体毛が一瞬で凍る南極ライド
そもそも雪が降ったら普通はタイヤが2つしか無いバイクは滑って安全には走れないため乗れません。
ましてや大きいバイクなんて絶対無理…。
ですがアドベンチャーモデルであるヒマラヤは白銀の世界を走りきったんです…!
南極は体毛が一瞬で凍ってしまう-30°〜-25°、風速16mという過酷すぎる環境。
普通はバイクで走ろうなんて考えもしませんが、ヒマラヤ山脈を走ることができたヒマラヤなら走れるだろう!と今回のプロジェクトが発足しました。
2年間アイスランドでテストを繰り返し、ついに去年チャレンジ!
そして無事完走したんです!
雪とかじゃなくてもはや氷の大地をバイクが走るなんてアドベンチャーすぎる!
エンフィールドは困難な場所でも走れる
そもそもなんでそんなチャレンジをしようと思ったのか…?
頼まれても絶対イヤと思ってしまうチャレンジ内容ですが、ロイヤルエンフィールドの製品開発責任者は困難な場所にもモーターサイクルで行くことがロイヤルエンフィールドのDNAだと言います。
南極でのアドベンチャーライドは過酷な場所を走破し続けてきたロイヤルエンフィールドの中でも最も困難な場所。
数々のテストで車両を作り、ライダーとともにトレーニングを繰り返すことで今回の企画が実現に至ったそうです。
今まで誰もやらなかった、作っていなかったものにチャレンジすることこそ、アドベンチャーの真髄なのかもしれません。
確かに氷の上をバイクが走るならまだしも、ホワイトアウトしながら雪と氷の大地をバイクで走るなんて聞いたことありません。
ですがそういう場所を走るからこそ、名前通りアドベンチャーライドだと言えるでしょう。
実際そこまでハードな場所をライダーみんなが走る必要はありませんが、「このバイク南極走れんだぜ」ってヒマラヤオーナーは言えると思うと羨ましい〜!
誰もやったことのないことをやってみる、見たことない景色を見に行く、本物のアドベンチャーってこういうことを言うんだと思います。
南極を走るためのカスタムと装備
ヒマラヤはよくできたアドベンチャーマシンですが、流石にノーマルのそのまま南極を走ることはできません。
走破するために様々なカスタムをしたそうです。
まず雪や氷の上でも十分にトラクションをかけて走らせるためにタイヤはチューブレスのバイク用スタッドレスタイヤを使用。
そのために専用のホイールに変えて空気圧を下げて走ったそうです。
高速走行はほとんどないため、ミッションのギア比も変更して低速寄りに。
ここまで聞くと激しいオフロード走るのとあんま変わらないのかな、と思ってしまいますが、雪ならではの装備としてフロントタイヤはスキー板が装着されています。
雪が深いときのみ使用して状況に合わせて高さを変えて走ることができるんだそう。
走るというか、スキー付いてたらもはや滑るという方が合ってる気がしますが、走るための滑る装備笑。
南極カスタムしたヒマラヤとトレーニングを積んだライダーが合わされば、南極を走りきってしまう究極のアドベンチャーライドができてしまうわけです。
編集部でもヒマラヤには色んな場所に連れて行ってもらいましたが、確かに乗りやすくていいバイクです。
これなら南極も走れる!とはなりませんでしたが、次ヒマラヤを見たら改めて「これが南極を走りきったバイクかぁ〜!」と感動してしまいそう。
極論、バイクはやる気さえあれば車以上にどこだって走れるってことを教えてくれた気がします。
南極走破おめでとうヒマラヤ!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)