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【5万円SR】スピードメーターが動かない…レストアあるあるのドツボにはまって時間と金が飛んでった話

前回記事:【5万円SR】純正リアフェンダーを改造してショート化!SRオーナー必見の激安ケツスッキリ化計画!

しばらく音沙汰がなかった5万円SR企画。
実は結構面倒な問題に直面してました…。

素人のレストアだからこそ起こりうるのが今回のケースです。

微動だにしない針


5万円SRは今までサーキットで走っただけで、それ以外まともに走っていないためスピードメーターが壊れているのに全然気づきませんでした…。

フロントホイールを回しても全く微動だにしません…

疑わしいのはまずワイヤー
中に入っている四角いワイヤーがホイールの回転に合わせて回り、スピードメーターはその回転を元に動いています。

旧車とかだと中で切れていたりするんですが、バラしてみても異常なし。

劣化グリスの地獄絵図


次にメーターも怪しいですが、それより先にメーターギアをバラしてみることに。

フロントホイールを外してブレーキを取ってみると、メーターギアは古いグリスと汚れがびっちり詰まってました…。
真ん中にあるギアが回ると左上についているギアも一緒に回り、メーターワイヤーも回るんですが、いくら頑張っても回らない…

これが原因なのは確定ですが、問題はこれのどこの部分なのか。
ワイヤーも普通に回っているので考えられるのはギアのみ。

全部バラして綺麗にしてみるしか原因を探る方法がなかったため、とりあえず全バラしてみることに。

まさかの特殊工具


ワイヤーの差込口にあるこの部品は特殊工具がないと取れない仕様…。

要は十字の溝に引っ掛けて回すんですが「これのためにわざわざ工具買うのもな…」と思ってしまった僕は暴挙に出ます。
これが負の連鎖の始まりだとも知らずに…。

まずはラジオペンチの先端をグラインダーで削って鋭くし、溝に引っ掛けて回す作戦。

要はあの溝に引っ掛けてしまえば力づくでも回るはずなのでなんとかして挑戦してみることに。

結果、全く刃が立たず失敗

これで諦めて特殊工具買えば良いものを、頭にきてしまった僕は次の暴挙へ

要らなくなったソケットをグラインダーで削り、特殊工具と同じ形のソケットを作りました。

そして今回は周りをヒートガンで温めて緩める作戦。
温めると中の部品とそれがハマっている外側の部品の材質の違いにより、外側が膨張して簡単に取れることがあります。

結果、自作工具の精度があまりにも低すぎて失敗

ヒートガン以前の問題でした。

結局特殊工具を買うハメに

メーターギアプッシュツール


結局自作工具は諦め、ネットで特殊工具を購入。

日々SRのパーツを買うたびに貯まっていくネットのポイントで買ったので実質タダでしたが、最初からこうしとけばよかった…。

結果、めちゃめちゃ簡単に取れました
今までの苦労は無駄で、最初からこうしとけばよかったと何度思ったことか。

さっさと掃除して組んじゃお、と思った矢先、事件は起こります。

真の原因はメータークラッチ


ここまでてっきり汚れが原因でギアが固着してるのかと思ってましたが、実は本当の悪者はメータークラッチと呼ばれるプレート。

このプレートがフロントホイールと噛んでギアを回しています。

よくよく見てみるとプレートとギアのかみ合わせ部分がナメて跡形もなくなってる!!

SRをバラし慣れているショップやバイク屋さんならすぐわかることだったと思いますが、僕はドラムブレーキのメーターギアをバラしたのは初めてだったので最初からこういうもんだと思ってました…。

これが素人レストアの怖いところ。
慣れていないからこそ変に勘ぐってめちゃくちゃ無駄に時間と金を消費しました…

純正部品をWebikeで注文し、組み付けると普通に復活。

レストアしたことある人なら誰もが似たような現象を経験しているはず…。

あまりのあっけなさに自分で失笑しましたが、今回はメーター周りばらして綺麗にできたからOKということで無理やり納得することにしました笑。

まとめ

バイク屋さんだって何だって最初はこうやって仕組みを覚えていくもの。
確かにやらなくて良いことをやったけど、おかげで次は失敗しないであろう知識を得ました。(とか言っといて失敗する)

バイク屋さんはこういうロスがないからこそ、確実だし、早いし、無駄がない整備をしてくれるんです。

プロなので当たり前かもしれませんが、レストアは「自分でやれば安いからいい」ではなく「本当はバイク屋のほうが良いけど勉強するためにやる」くらいのスタンスでやるべき。

素人レストアのあるある問題に翻弄された5万円SR企画でした…。
次回はいよいよユーザー車検チャレンジ!
5万円SRレストアもうすぐ完結です!

次回記事:【5万円SR】ユーザー車検にチャレンジ!直前整備のポイントや事前準備、予約方法など一通りやってみよう!

この記事をかいた人

佐藤 快アイコン

28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)

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