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グロムとクロスカブで行くプチ冒険。原付2種(125cc)だから楽しめるオフロード

バイクの本当に楽しいところって、知らない場所に行くことができるところ。つまり冒険。冒険なんて大変なことだと思うかもしれないけど、都会を離れたらちょっとした冒険ができるところなんていくらでもある。
本気のオフロードバイクとか使うと本当に凄い場所じゃないと物足りないんだけど原付あたりだと地図もナビも持たないで迷子になりながら走っているだけで、冒険してる気分になる。ここ、実はとても大事。

125ccでも行けちゃうオフロード遊び

で、今回はちょっとした冒険してみることにした。相棒の大吉と2人、舗装していないダートに入るだけですっげぇテンション上がる。

「やべーよ、ちゃんと走んないよ」
「走れないけど楽しいよ」
って2人とも叫びっぱなし。そのうちオレも大吉も徐々に慣れてきて、もう夢中になって走り回った。

かなり激しい道発見。
「走れんのかよ」
「ダメだったらUターンして戻ってくれば良いじゃん」

もう完全に気分は冒険家の大吉。自分の背丈以上の草木が生い茂る道に飛び込んで行く。でも入ってすぐ戻ってきた。
「どうしたんだよ」
「痛い。草とか茎とかが顔を攻撃してくる」
「いやそれ、オマエが突っ込んでいるんだろ」
「確かに」

半キャップかぶっているからいけないんだろ、って言う人いると思う。でも本当は逆なんじゃないかと思う。本気のプロテクターとかゴーグルとかしてたらこんなの平気でバリバリ行ってしまう。そうすると物足りなくてどんどん激しいことがしたくなる。こういうユルい格好だから限界が低いところで楽しめる。

オフロードは人を挑発してくる

次に見つけたのは地面が大きくえぐれているところ。(編集部注 実は四輪のモーグルというコース)
「すげぇ、ちっちゃいグランドキャニオンみたいだな」
「ミニグランドキャニオンと名付けよう」
「名前付けんの?」
「冒険家って、最初に見つけたヤツが島の名前付けたりするじゃん」

最初は怖かったけど、走ってみたらすごく感動した。バイクってこういう場所でも全然普通に走るんだね、オフロード初心者だから大したことしていなくてもすんげぇ楽しいの。夢中になって遊ぶオレたちだった。
「あれ、ここの先にも道がある!」と大吉。
「やばそうだろ、どうも見ても」
「行こうよ、行ってみようよ、オレ行きたいよ」
とダダをこねる。そこは突然2mくらいの落差がある坂。
「崖じゃんこれ」
「オレたち探検隊だよな? こんなところでビビってらんないよ!行くしかないだろ!」と鼻息を荒くする。
「じゃあ、オレから行ってやんよ」

飛び込んだら泥沼になっていてバイクが見事にはまった。大吉がバイクを後ろから必死に押してくれて、ようやくアクセルオン!ギュルルっと後輪が勢いよく空転すると後ろから悲鳴が…。

「グァー!泥だらけだぁ!」
後ろを見たらタイヤが巻き上げた大量の泥を全身に浴びた大吉が騒いでいた。真後ろに立つからだよ…。

人生たまには冒険が必要


一日走り終わって記念撮影。ものすげー疲れた。でも楽しかった。やっぱり人生に冒険は必要だ。
原付とかの小さなバイクって、でかいバイクにはないオモチャみたいな感じがある。だからこんな遊びをしていると子供に戻った気分で思いっきりはしゃぐことができたんじゃないかと思う。

取材協力Honda

今回使った車両!

ホンダのグロムはこんなに小さいのに125ccのエンジンを搭載。色々な遊び方ができるプレイバイク。最近はこのグロムを使ったカスタムマシンが世界中で人気になっている。

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クロスカブはホンダの名車、スーパーカブから生まれたヘビーデューティーなモデル。ライトなオフロードも走れるけれど街をアウトドアファッションで走る、っていう使い方をする人が多い。

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この記事をかいた人

後藤 武アイコン

二輪業界に長くいる、MotoBeのアドバイザー兼ライター。バイク全盛期を経験しており、現在の愛車はRZ250、Z1000、MACHⅢなど。

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