エンジンに刺さってるスパークプラグは何してる?オイルと同じタイミングで変えて愛車の元気を取り戻せる!
バイクに限らずエンジンにはガソリンに火を点けるためのスパークプラグというものがあります。
バイク屋さんに行くとズラリと並んだ黄色い箱がスパークプラグです。
今回はこのスパークプラグについて!
そもそもの役割といつ変えればいいか、についても説明していきます!
プラグはエンジンの必需品
こちらがスパークプラグです。
エンジンを動かすためにはガソリンと空気を混ぜ合わせた混合気と、圧縮、そして点火の3つが揃ってはじめてエンジンは動きます。
いつも足元で唸っているエンジンは常にこの3つの作業をしてくれているため、バイクを前に進ませる力を作れているわけです。
スパークプラグが点火の役割を果たしているので、当然スパークプラグが無いとエンジンはかかりません。
よく言われるのが「プラグってエンジンかけるときにバチバチするやつでしょ?」と始動時のみしか働いていないと思われてしまうことがありますが、それは勘違いでスパークプラグはエンジンが動いている限り常に火を飛ばし、働いています。
ちょっと難しいですが、プラグが常に電気が流れているわけではなく、ガソリン(混合気)に点火させるための適正なタイミングでのみ電気が流れてスパークしています。
一般的にはエンジン左側のカバーを開けるとついているコイルが回ることでモーターのように電気を生み出し、その電気、もしくは電気信号がイグナイター(CDI)に行って、プラグ手前のイグニッションコイルが電気を増幅させ、プラグキャップに流れて装着されているプラグに火が飛びます。
説明するとこんな複雑な作業をエンジンが回るごとにずっとやり続けているって凄いですよね!
プラグの寿命は5000km前後
プラグは消耗部品のため、寿命があります。
電気を飛ばせば飛ばすほど電極が少しづつ減っていってしまうので、電極の角が丸くなってくるんです。
実際丸くなっていても火は飛ぶのでエンジンはかかりますが、電気が弱かったり、ある日突然火が飛ばなくなってエンジンがかからない!なんてことも。
プラグメーカーのNGKさんにプラグの寿命を聞いてみたところ、目安としては3000〜5000km(MotoDXプラグは8000-10000km)走行毎の交換を推奨しているとのこと。
エンジンオイルなんかも相場5000km走ったら交換が推奨されていますが、実はスパークプラグも同じくらいの頻度で変えたほうが良いパーツなんです。
交換方法はバイクによって様々
プラグ交換をするには今ついているプラグを外し、同じ番手の新しいプラグに差し替えるだけです。
しかし、簡単に交換できるバイクとメンテ初心者では難しいバイクがあります。
単気筒のバイクはプラグが1本で、しかも何もバラさなくてもエンジンの横からプラグが見えているので、キャップを外し、プラグレンチを使って外せば交換可能です。
2気筒も単気筒と同じようについていることが多いので、こちらも簡単にできるレベルでしょう。
プラグレンチも純正工具に大体入ってます。
問題は3気筒、4気筒のエンジン。
気筒数によってプラグの数は違うので、4気筒なら4本のプラグが付いています。
4回作業すればいい話ですが、問題は外側2つならまだしも、内側の2つは外からじゃ届かないためタンクを外してキャップを外し、プラグレンチで取り外すことになります。
慣れていればできる作業ですが、メンテ慣れしていないとかなりの重労働。
2気筒以上はバイク屋さんにお願いしてしまったほうが楽でしょう。
ですが単気筒でもエンジンによっては外からじゃ手の届かない場所についていることがあったりするので一概には言えません。
僕は初めてのプラグ交換が4気筒エンジンで丸1日かかり(しかも気筒ごとのプラグキャップを付け間違えた)、現在では1986年のFTR250(XR250と同じエンジン)が単気筒なのにプラグがセンターに付いているため、外からは覗き込まないと見えないし専用のプラグレンチを使わないと外せない、というプラグ交換ジレンマに悩まされ続けています。
プラグ交換だけで元気になるかも!
スパークプラグは電気を飛ばすだけの単純な部品ですが、エンジンにとって無くてはならない必需品。
プラグ交換をしないでおくと、アイドリングが安定しなかったり、アイドリング中にエンジンが止まってしまったり、エンジンを回してもいまいち元気が無いようなことがあります。
「なんか最近元気ないな?」と思ってプラグを変えてみたらそれだけで本調子を取戻すことも!
みなさんの愛車もしばらくプラグ交換していなかったら、まずは交換して本調子を取り戻しましょう!
取材協力:NGK
プラグの適合検索はこちら! NGK プラグスタジオ
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)