• HOME
  • 記事
  • コラム
  • 【排気音編】6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!バイクの検査ポイントを細かく問い合わせてみた!

【排気音編】6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!バイクの検査ポイントを細かく問い合わせてみた!

ご存じの方もいるかもしれませんが、今月6月は国土交通省と警視庁が実施する違法マフラーの取り締まり強化月間。

ポスター等でどういうものなのか説明されていますが、バイクはどうすればいいのか?MotoBeが徹底的に問い合わせてきました!

どういう検査がされる?

取り締まりは全国各地で行われ、特別な臨時車検会場を設けてバイク、車の排気音量、排出ガス規制に対応しているかどうかを調べるそうです。
臨時車検会場というのはよく大黒PA、奥多摩などでたまに行われている抜き打ちの改造マフラー取り締まりと一緒だと考えればいいでしょう。


出典:http://blogs.yahoo.co.jp/jellyfish_40/9476750.html

この取り締まり、実は平成22年4月以降に製作されるバイクとそれより前のバイクでは検査方法と基準がちょっと違ってきます。
では具体的な排気音量、排気ガス規制の検査方法、基準はどうなんでしょう。

排気音量


平成22年4月以前に製作されたバイクの場合検査で測られるのは近接排気騒音のみ。

近接騒音の音量測定は決まっています。
測定器をサイレンサーと同じ高さ、後方45度の角度で50cm離れた場所に置きます。

最高出力が5000回転を超えるバイクの場合はエンジンの半分の回転数で実施、つまり12000回転まで回るエンジンは6000回転で測定されます。

最高出力が5000回転より下のバイクはエンジンの75%回転数で実施されます。

※6/8追記:明確な測定方法を問い合わせて一部変更しました。

ちなみに音量の基準はこちら。
250cc、それ以上のバイクは94dBまで(デシベル)
125cc以下の原付き二種は90dB
50cc以下の原付一種は84dB

となっています。

この基準よりオーバーしてしまったら整備不良になってしまいます。
純正マフラーなら大丈夫でしょうが社外マフラーに変えている方は(特にオークションなどの無名激安マフラー、サイレンサー)要注意です。

自分で音量を測るには?


出典:http://store.shopping.yahoo.co.jp/5959mammy/4580488613962.html?sc_e=slga_pla

検査されてその場でもしも引っかかってしまったら怖い、一度も測ったことがないのでこの際測りたいという方は「音量測定器」を使えば測ることが出来ます。
値段はピンきり。

他にも簡易的になってしまいますがスマホアプリでも測ることが出来ます。

しかし、スマートフォンのマイクを使って測るため、あまり正確ではないものもあるようです。
大体こんなもん、と割りきって測る場合はオススメ。

平成22年4月以降に製作されたバイクは?


平成22年4月以降に製作されたバイクはこれプラス加速走行騒音規制が入ってきます。
加速走行騒音規制とは止まった状態で音量を測るものではなく、走って加速した時の音量のこと。

これは簡単に測定することは出来ません。
「抜き打ちの検査とかで測定すんの絶対無理だろ」って思って確認してみたら平成22年4月以降のバイクは純正マフラー、あるいはJMCAマークとかEマーク付きのマフラーに関しては加速騒音の検査を通ったという証明になるので取り締まりには引っかからないそうです。
ただ、何もついていない社外マフラーの場合、証明することが出来ないので取り締まりの対象になる可能性があります。

旧車はどうする?


発売された当初は規制がなかった時代のバイクなので難しいところですが、この場合は純正マフラー推奨
社外マフラーも可能ですが現代のバイクと同じ騒音の基準で判断されます。

旧車の場合、純正を維持するほうが難しい車種もあるのでかなり厳しいところですね…。
次回出てくる排出ガス規制の検査はありません。(発売当初規制がなかったため)

簡易的に取り外しができるバッフルも禁止


サイレンサー出口にボルトなどで装着されているバッフル(簡易消音器)も取り締まり対象です。
要は簡易的に取り外しができて爆音になってしまうため、信用性がないのでNG。

そう簡単には取り外しが不可能なリベット打ち込みなどで固定されているものなら取り締まり対象外となります。

取り付けたショップも違法

オークションや知人から購入したマフラーを持ち込みでショップに取り付けてもらうこともあると思います。
しかし、もしもそのマフラーが取り締まりの対象になるようなマフラーだった場合、取り付けを行ったショップも「不正改造のほう助」として取り締まりの対象になります。

大体のショップはそんな危ない橋を渡ってまで作業してくれませんが、お願いする時は一応頭に入れておきましょう。

まとめ

今回まとめたのは排気音だけ。
次回は排出ガス編です。
こちらもかなりややこしいので要チェックしてください!

今回は取り締まり強化月間だからこそ特集していますが、これは6月が強化月間なだけで新しく何か変更というわけではありません
以前からこのルールでした。
これを機に愛車を一度万全な状態なのかチェックしてみましょう!

次回記事:6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!バイクの検査ポイントを細かく問い合わせてみた!〜排出ガス編〜

この記事をかいた人

佐藤 快アイコン

28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)

関連記事一覧