• HOME
  • 記事
  • レポート
  • 【次世代】PCXハイブリッドは電気とエンジンのイイトコ取り?!乗ってわかったハイブリットバイクの魅力

【次世代】PCXハイブリッドは電気とエンジンのイイトコ取り?!乗ってわかったハイブリットバイクの魅力

先日発表された量産車として世界初のハイブリッドシステムを搭載したPCX。

車ではハイブリットはメジャーになってきましたが、バイクのハイブリットは未知数…。

実際どんなもんなのか乗ってみました!

見た目はほぼ同じ


こちらがPCXハイブリッド。
ナンバー区分は125ccになります。

正直パッと見じゃエンジンPCXと区別がつきません…。

それもそのはず、基本はスタンダードモデルと同じ設計なんです。

よくよく見ると何点か違うポイントがあります。

ハイブリッドモデルはヘッドライトのラインが青くなっています。
なんか未来感がすげえ…!

ちなみにこれから出てくるフル電動のPCX ELECTRICも同じくブルーになっています。

メーターを見ると違いがわかりやすく、ハイブリッドには走行モード表示電動アシストのインジゲーターがあります。
走行モードは「D」「S」「アイドリングモード」の3種類。

スタンダードモデルも同じですが、スマートキーシステムも搭載。

メットインスペースはバッテリーの関係でスタンダードに比べ少しだけ小さめ。

それでもフルフェイス一個は入ります。

ハイブリットは抜け穴だった?


実は日本の電動バイクに対する規制はかなりキツめ。
海外に比べ、モーターのパワーを1/6くらいじゃないと公道を走れないルールなんです。

なのでフル電動モデルは少し苦労しますが、その点ハイブリットは抜け穴。
エンジンもモーターも合わさっているのにエンジンは125cc、モーターも125相当のパワーでもOK

PCXハイブリッドには0.36kwという多少控えめのモーターが付いていますが、極論125相当のモーターを積んでもナンバーは変わらず125

つまりエンジンとモーターのダブルで合計250相当のパワーが出ていたとしても125cc区分で走れちゃうんです。

マジでイイトコ取りだった


モーターのアシストが効くのはスロットルを開けて約4秒間と追い越しの時など低速からの加速時
確かに出だしの加速が全然違う!!

全開で発進したらスタンダードモデルじゃついてこれないレベルの加速力…。

特に走行モードSは一番過激で125ccとは思えないくらい速い!
それこそ250と変わらないレベルでグッと前に押し出してきます。

「バビューン!!!」という加速音が一番あってる気がする…。
純正でここまで気持ちのいい伸び方をするスクーターはかなり珍しいと思います。

クイックな動きの時に便利


例えば小さな範囲で展開するときなど、アシストが効いて小回りが楽。

エンジンと違って微妙なスロットルワークで開けたり閉じたり、という動作の必要がなく、ある程度一定のスロットル位置で電動+エンジンで動くのでめちゃくちゃ楽でした。

タンデムだと違いは歴然


試しにタンデムしてみるとさらに違いが明確に。

エンジンのPCXは回ってるけど前に進まないラグがあってからスピードに乗るのに対し、ハイブリットはラグ無しで加速可能。

90kg近い男性を後ろに乗せていても、一人で乗っている時と同じ加速をしてくれるんです。

Sモードでタンデムするとあまりの勢いに仰け反ってしまうくらい。
Dモードは一人で乗っている時では控えめすぎてあまり違いがわかりませんでしたが、タンデムしてると調度良く加速していきます。

実は燃費はあまり変わらない


ハイブリットと聞くと「燃費いいんでしょ?!」となりがちですが、スタンダードモデルとの差はほとんどありません。
燃費を良くするための電動アシストではなく、あくまでより楽しく、よりスマートに走らせるためのアシスト

言わばハイブリッドシステムは、あらゆる規制でパワーダウンを余儀なくされた現代のバイクにかかる希望の架け橋なんです。

マジでイイトコ取りだった

正直ハイブリットを完全にナメていたので驚きました。
スタンダードPCXも良いバイクですが、あくまで実用性がメイン。

しかしPCXハイブリッドはマシンとして面白い!
実用性と乗り味的魅力がうまくハイブリッドしてます(うまいこと言った)

将来的には125クラスだけではなく250や400、大排気量のミッションバイクでもハイブリッドを出して欲しい。
中にはもっと過激な加速をするハイブリッドが出てきても面白いそう。

すっかりハイブリッドの虜になってしまった僕でした…。

この記事をかいた人

佐藤 快アイコン

28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)

関連記事一覧