旧車みたいな今の2スト!TS185ERはビンテージモトクロス的なデザインと扱い易さが光る今買える2ストマシン!
旧車に乗りたい!という声はよく聞きますが、実際乗り始めるにはそれなりの覚悟が必要。
しかし、現代には旧車みたいな見た目でも新車で買えるバイクがあるんです。
今回は南米で売られているスズキの空冷2ストをご紹介します!
ビンテージ感MAX!
TS185ERはブラジルやペルーなど、主に南米で販売されていたバイク。
今回は個人車両をお借りしました。
2014年式は日本にも多数輸入されていて、まだギリギリ新車で購入することができます。
このデザイン、とても2014年式には見えませんよね!
お気づきの方もいるかもしれませんがこのバイク、70年代に日本のスズキが販売していたハスラーシリーズにそっくりなんです。
当然現代では激レア旧車として扱われているハスラーですが、海外で中身はほぼそのままTS185ERとして売られていたんです(おそらくエンジン内部など細かい部分は異なります)。
この愛らしい旧車フェイス、現代のマシンではまず無いでしょう。
逆に言えば2014年式のくせに現代らしい部分が何一つありません!笑
まんま70年代の雰囲気をまとったデザインです。
エンジンは空冷2スト単気筒185cc。
2ストってだけでも珍しいのに空冷って…!
現在は生産が終わっていますが、70年代のマシンをそのまま現代に持ってきたようなスペックです。
排気音も2014年式とは思えない、空冷2ストならではの太みのあるサウンド。
ノーマルチャンバーなのに結構いい音させてました。
トレッキングに最適な味付け
どうせならということで今回はオフロードで試乗。
185ccの2ストということで激しそうだな、と思っていましたが、乗ってみると意外にもフレンドリーな性格。
むしろ激しいと感じる部分がほとんどありません。
高回転まで回せばそれなりに元気ですが、どちらかと言うと低回転のパンチ力のほうが目立っている気がします。
エンスト寸前の超低回転からでも軽い吹け上がりで勢いよく飛び出していくのでめちゃくちゃ速いマシンにあるような乗り疲れが一切なし!
立ち乗りしながらのんびりトレッキングできる余裕もあります。
ただ、再三書いてますが、現代のマシンのような乗りやすさとかは一切ありません。
ブレーキもサスも70年代の旧車そのままと言ってもいいでしょう。
ただ逆にこの味を求めてる人は一定数多いハズ!
わざわざ70年代の旧車を努力しながら乗るよりも、こっちのほうがストレスも少ないし旧車の覚悟もいりません。
現代にはない、昔のオフロードバイクならではのテイストでした。
足つき良好、車体も軽い!
TSの良いところは現代のオフ車と違ってストリートバイクと同じくらい車高が低くて足が簡単につく所。
オフを走っていて「あ、やばいコケるかも」と思ったら足を出せばすぐ地面で支えることができるので、もはや怖いものなし。
なので逆に言えば本格的なオフには向いていないと思います。
多少の坂道でも軽くクラッチを繋ぎながら降りて手で押せばグングン登っていく軽さもイイところ。
これをベースに本格的なオフがいけるようにカスタムしていったり、逆にVMX(ビンテージモトクロス)に寄せてカスタムしていくのも楽しそう!
現代のマシンでは味わえないテイストがたくさん詰まったマシンでした。
日本国内でもまだギリギリ新車で買えるバイクなので気になった方は是非探してみてください!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)