タイヤでバイクの楽しみは変わる!BATTLAXスポーツツーリングT32は本当に万能なのか、色んなシーンで検証!
バイクに乗っていく上で定期的に交換が必要なタイヤ。
消耗部品は他にも様々ですが、タイヤは選択肢がたくさんあってタイヤ1つでバイクの性格が変わると言われるほど。
今回は最新のスポーツツーリングタイヤを履かせていろんな状況で試してみました!
走るシーンを選ばないタイヤ
今回紹介するのはBATTLAX T32というスポーツツーリングタイヤ。
タイヤって種類によって得意分野があります。
中でもツーリングタイヤはあまり得意分野を限定せず、街中での移動はもちろん、ツーリングもできて更にライフも長いというタイヤジャンル。
なので逆に言えば性格が尖っていないのでタイヤの性格としてはつかみにくいんですが、T32はそのまた次の次元に到達したスポーツツーリングタイヤ。
加えて以前のモデルより雨にも強くなったタイヤです。
しかし1つのタイヤでそんなに色々できてしまうもんなのか、気になったので実際に履いて検証してみよう!というのが今回の企画です。
テスト車はMonster400
今回テスト車として用意したのはDUCATI Monster400。
ドゥカティの中では珍しい中免で乗れるクラスのネイキッドで、現在は販売されていませんが中古車としてはまだまだ買えるバイクです。
年式にもよりますが今回のモンスターはハンドリングに癖もなく、タイヤの性格を引き出すにはピッタリのバイクでした!
取材協力:オートボーイ津田沼
タイヤが地面に吸い付いてる?!
早速T32を履かせてテスト開始!
交換して最初に思ったのはこのタイヤ、結構柔らかくて路面の状況が掴みやすい感覚があります。
これはスポーツ走行が得意なハイグリップタイヤなどと似た感覚。
普通ツーリングタイヤってロングライフに振りすぎているせいか、もっと固くて路面の感覚がわかりにくいものが多いんです。
しかしT32はつい最近発売されたばかりの最新ツーリングタイヤ。
今のツーリングタイヤってこれまでとは違って接地感もあるし、できることの許容量が格段に増えています。
タイヤ交換して走り出してすぐでもわかるのでバイク屋さんでT32に交換してもらったら最初タイヤ以外も変えたんじゃないかと感じる人も多いはず。
これは期待できそう、ということでまずは街中を走ってみました。
常に先ほど感じた路面状況を掴みやすい感覚があるので普段より安心感がありました。
街中は普通に走っているだけなので特別グリップ力が必要なシーンでは無いんですが、この安心感があるだけでバイクに乗るのが楽しく感じます。
バイクってそういう細かい部分が積み重なった集合体。
特にタイヤは路面にダイレクトに接している部分なのでここが変わるとそれだけでもライダーが感じるものは変わります。
街中では不安がなさすぎてひたすら「今の最新タイヤって凄いんだなぁ」とタイヤを楽しんでました笑。
高速道路でも違う?
街中では性能を引き出しきれないため、高速に乗って移動することに。
ずっと直線の続く高速道路ではタイヤの違いは出にくいと思ってましたが、しばらく走っているとたまにある路面の凹凸が普段以上に気にならないことが判明。
サスペンションも関連しているので言い切れませんが、多少の段差程度なら100km/hで走っていてもほぼ感じないレベル。
さすがに路面の継ぎ目など大きな凹凸は突き上げられる感じはありましたが、小さな振動程度ならタイヤだけで吸収してくれているようです。
100km/hのまま車線変更などでも全く不安なし。
高速使っての遠方ツーリングなどでも活躍してくれそうなタイヤです。
スポーツもしっかりグリップ!
場所を変えてワインディング、峠道へ移動しました。
こういうところこそタイヤの性能を引き出しやすいんですが、正直ツーリングタイヤはハイグリップタイヤほど楽しく乗れない事が多いのであまり期待してませんでした。
ましてや街や高速だけでも十分良いのに同じタイヤでスポーツまでできるわけがない…。
と思ってましたが、T32の許容量は凄いんです…。
かなり元気よく走っていてもさっき街中から感じていた接地感は変わらずずっと感じていられるのでスピードを上げてもグリップの不安感は全く無し!
それに思いっきりバイクを寝かせなくても、ある程度のバンクでバイクがグイグイ曲がっていってくれます。
何回か倒しすぎて少し車体を戻したことも。
ハイグリップタイヤと全く同じではありませんが、その一歩手前くらいまでは十分到達できてます!
1つのタイヤでこんなに色々できちゃったら他のタイヤ売れなくなるんじゃ…と心配してしまうほど、色々出来すぎなタイヤです。
スポーツツーリングは伊達じゃない!
今の時代1台のバイクで色んなことをしたいライダーって増えてると思います。
ちょい乗りの街移動や日帰りツーリング、泊まりのロングツーリングもできて普段の通勤通学もしたい…。
それで言うと結局はどれにも特化していないツーリングタイヤ、という選択肢になるんですが、T32は逆にどれにも特化していて結果呼び名がスポーツツーリングになったんだと思います。
これならどこへツーリングに行っても不安じゃないので、400〜リッタークラスのライダーは特におすすめ。
今までちょっと気が引けていたシーン、場所にも行きやすく、むしろ行ってみたくなるかもしれません。
今のタイヤのハイテクさを思い知った検証でした。
次回は雨インプレ!
T32を履く前はもっと得意分野と苦手なシーンが別れていて、良いところも悪いところも引き出したいと思っていたんですが、ここまで完璧にこなされてしまうと悪いところが出てきませんでした…。
ある意味悔しい…。
しかし聞くところによるとT32は雨でもグリップしてくれて、従来のモデルより更に走りやすくなってるんだとか!
ってことで次回は雨の中乗ってみてT32のウェット性能はどんなもんなのか検証していきたいと思います!
次回記事:雨が怖くなくなる?!BATTLAXスポーツツーリングT32なら雨でも不安なく乗れるらしいので雨ライドで検証してみた
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)