最強のラゲッジ、エンデュリスタンはどこまで最強?ハードな環境で防塵・切り裂き耐久テストしてみた!
バイクに荷物を積むことができるラゲッジシステム。
最近では様々なラゲッジがありますが、今回はオフロード前提で作られているエンデュリスタン。
オンロードでも使えるラゲッジですが、防水・防塵・耐摩耗・耐切り裂きというさすがオフ前提の最強のラゲッジらしいんです。
じゃあ実際どこまで行ったら限界が来るのか、様々な環境でハードに耐久テストしてみることにしました!
特殊生地の限界はどこ?
こちらが最強との呼び声が高いエンデュリスタン。
摩擦と切り裂きに強い3層構造の特殊生地でできています。
荷物を入れていない状態だと袋状になっています。
生地自体に形状を維持する硬さはないので手で掴めばしなる柔らかさ。
正直この状態ではそこまでの耐久性があるようには感じません。
内側は荷物が取り出しやすいよう赤くなっています。
今回のテストでは生地が破れて内側まで貫通してしまったり、中の荷物まで到達してしまったらアウト。
まずはこの生地がどれくらい強いものなのか、早速テスト開始です!
ブロックタイヤに耐えられるか?!
最初のテストは何も入れない状態で地面に置き、ブロックタイヤのバイクで踏みつけてみました。
普通の布や弱い生地だとこれだけでも結構破れます。
しかし通過するだけでは余裕な様子…。
なのでタイヤの下に置いて全開で発進してみることに。
オンロードタイヤならまだしも、公道使用不可の新品モトクロスタイヤはブロックが激しいので相当な攻撃力!
何回かやってみましたがチェックしてみると全く問題なし…!
個人的にはこの時点でどっかほつれてくるとか、3層のうち外側の1層くらいは削り取られるかなと思っていたのですが、このくらいは余裕なようです。
では次、荷物を入れてもっとハードなテストへ!
路面との摩擦に勝てるのか?!
次は摩擦と防塵のテストのため、エンデュリスタンをバイクにくくりつけて引きずり回してみることに。
※危険なので絶対に真似しないでください。
なんの恨みがあってエンデュリスタンにこんなことを…と自分でも思ってますが、摩擦に強い特殊生地ならこんなことでも耐え抜いてくれるはず!
まずはオフロードで引きずり開始。
オフは同時に防塵のテストにもなります。
中身は布なのでそこまでの重さはありませんが、バイクのスピードで引きずられたらさすがに一部破れたりするはず…!
ただ途中で様子見してみても土埃で汚れていくだけで破れとかはなかったので引き続き続行。
かれこれ20分以上引きずり回してました。
ここまでやったらダメージあるでしょ!と思っていたのですが外傷は特にないし、あの土埃の中引きずったのに中身は綺麗なまま。
土や塵でさえも中には侵入していませんでした。
ここまで完璧な耐摩擦・耐防塵性能だったとは…。
ならば今度はオンロードでやってみましょう!
アスファルトには勝てない?
次は舗装されたアスファルトの上で引きずってみることに。
オフ引きずりに耐えただけでも凄いですが、オンロードは常に粗いサンドペーパーで表面を削られているのと同等くらいのダメージがあるはず。
一部だけにダメージが加わらないよう、時々回しながら引きずること10分。
ついにエンデュリスタンに目に見えるダメージが!!
ついにエンデュリスタン、破れる!
一番地面と擦れていた部分を見てみると生地の合わせ面が少しほつれています。
エンデュリスタンの合わせ面は縫っているわけではなく生地同士を癒着させて接着しているので摩擦の熱で剥がれたりするかと思いましたがほつれる程度でした。
しかし、回してよく見てみると小さな破れを発見!
ようやくエンデュリスタンの限界が見えました。
ただ完全に破れているわけではなく最後の薄皮が残っています。
内側から見てみると一応小さく貫通はしていたのでもう完全防水ではなくなっているでしょう。
土埃が少ないオンロードでの実験ということもあってか、今回も中身には一切問題なし。
ただあれだけ引きずって一部分しか破れないというのもラゲッジにしては相当凄いことだと思います。
次回は防水テスト!
さすが最強と言われるだけのことはあるエンデュリスタン。
いつこんなハードな環境になるのかやっている自分でも疑問でしたが、エンデューロレースやラリーでも使われているので、そういう環境ではこんなこともあるはず。
オフでここまでしても大丈夫なのでオンロードで使ってみても全く問題ないでしょう。
予想以上に強い生地でちょっと悔しい!!
次回は肝心な防水性能をテストしていきます!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)