【新車情報】話題のMT-25,MT-03を旧車,2スト大好きな峠ライダーが乗ってみたら凄かった!
先日あったYAMAHAのMT-25,MT-03の試乗会。
前回、前々回の記事でMT-25,MT-03の概要、後藤武のインプレションを紹介しました。
見てない方はこちらもチェック!
【新車情報】話題のミドルクラス[MT-25.MT-03]とは?
【動画あり】MT-25,MT-03の後藤武インプレッション
今回は2スト、旧車、峠大好きの編集部佐藤がインプレッション!
前回は動画でしたが今回は文章でのインプレです。
今回の試乗会が開催されたのは伊豆修繕時にあるサイクルスポーツセンター。普段は名前通り自転車で使われているコースなのでまるで峠みたいなコース!ちょっとだけ厚木の某裏峠っぽい感じかな?
当日は雨だったので路面は完全なウェット…。
試乗する頃には雨は止んだけど気軽にフルバンクはできそうにない路面でした。
「周りと被りたくないからオフヘル」と、なんかアブノーマルなことがしたくてなんとなくオフヘルをチョイス。(もはやストファイにオフヘルはノーマル?と後から思った)
案の定周りとは被らなかったけどちょっと浮いてた気がします…笑。
まずはMT-25から試乗!
MT-25と同じエンジンのR25には前に乗ったことがあってツインらしくない高回転でのトルクに感動しました!
R25を乗ったのは町中だったのでこのエンジンを峠コースで乗れるのは楽しみ!!
早速スタートして最初に思ったのはポジションがめちゃくちゃ楽。ちょうどいい角度のバーハンドルなので普段オフ車に乗っている僕はオフ車と似たような感覚さえありました。
このくらいの角度ならコーナリング中にリアが滑ってもなんとか対処できそうなくらいの安心感と楽さ。
エンジンはやっぱりR25と同じなのである程度回して乗ってからこそ250らしい加速感が出てくる感じはありましたがハンドルとポジションが絶妙に良いため、ハンドリングが自由自在!コーナー立ち上がりで「ここだ!!」という時に全開にしても開け過ぎでバランスが崩れることはなく、サーキットならR25だけどツーリング、峠とかではMT-25のほうが乗りやすい!
街乗りでもこのくらいのトルク感なら扱いきれる感じがしました。
YAMAHAのバイクは年式によって違った味はありますがいわゆる名車と呼ばれているバイクは「手のひらに収まるトルク感」のような安心感があると思います。
速すぎて扱いきれない!!
次バイクがどういう挙動をするのか把握しきれない!!
とかの不安がライダーを遅くさせる理由の一つで、速いバイクに限界ギリギリで乗せられるのではなく、このバイクがどういう挙動をするのかが感覚的にわかるからこそバイクと自分が一緒に走ってるという楽しみが得られる。速くとも遅くともその感覚がある時点では安全で、バイクをコントロールしきることができているからその感覚が生まれると思います。
MT-25にはその安心感があってレインだからこその「ここまで倒したら滑る」とか「これ以上ブレーキしたら滑る」なんてことまで感覚的に感じられるめちゃくちゃバランスがとれたバイクでした!
次はMT-03!
雨も上がってきてところどころ路面も乾き始めたくらいに試乗開始!
実は峠はこのくらいの状況が一番怖いんです。
乾いてると思って走っていると木陰だけ全然乾いてなかったり、急に水たまりがあったりするのでまずは慣らしも兼ねて路面状況を探り探り一周。
そんなに危ないところはなかったので少しずつ飛ばし始めるとこのエンジン
超気持ちいい!!
320ccのツインなので回転数上げずにのんびり走ることもできるし、開ければ5000回転からレッドゾーンまで気持ちよくトルクが出てます!
おまけにMT-25に共通して自由自在のハンドリングは健在。
この二つが合わさっているので路面が濡れていようが乾いていようが心置きなく飛ばせます!
気持よく試乗していると何やら黒い影がミラー越しに見えた…。
「来たぞ…。後藤武だ…。」
退けと言わんばかりにプレッシャーをかけてくる後藤武に対抗心が燃え、試しに全開走行に!!
路面状況はある程度把握してるし、この自由自在バイクならカモられることはないだろうと思っていた、しかし!!!当然後藤武も全く同じバイクに乗っているので自由自在。
結局インからバッサリやられたがなんとか巻き返そうと必死に食らいつくとこのMT-03、さっきよりも乗りやすくなってる!!
進入でアウトから一気にステップするまで倒し、立ち上がりでスロットルを開けると無理なくバイクが行って欲しい方向に向いてくれる。ハイスピードで更に自由自在感が増すのはMT-25にはなかった感覚でした。
結局最後まで食らいつくことはできたけど抜き返すことはできず…。
まとめ
MT-25,MT-03どちらにも良い点はあったけど個人的には買うならMT-03!MT-25をバリバリに自分仕様に弄るのもいいけどMT-03のこのトルク感は捨てがたいなぁ〜!
ここからは更に個人的な意見でしかないですが、正直最近のミドルクラスバイクには旧車、2ストのような感動と自由自在感を感じられるバイクはこれといってありませんでした。時代とともに進化していくはずのテクノロジーは予算の関係上で打ち切られてしまったのか…なんて思っていた時に乗ったMT-25,MT-03。このバイクには昔の魂が宿っていると言わんばかりの完成度に驚きました。もちろんバイクにはかっこよさ、流行りも大切ですがそれだけではなくてもっとライダーの感覚に「走り」で答えてくれるバイクがこの先ももっと多くのバイクに実現できたらライダー人口も増えると思うし、バイクの感覚的な新しい楽しみ方が見えてくると思いました。
以上!旧車、2スト、峠大好きな編集部佐藤のインプレでした!
この記事をかいた人
28歳MotoBe編集長。愛車はRA125、SR400、MHR、NSR250R(MC21)※組立中など大の旧車、2スト好きでもある。バイクに関するWeb記事、雑誌、ライトな写真撮影、脚本、イベントなど何でも編集屋さん。 関連記事:【バイクの魅力】バイクに乗り始めた理由は?「バイクがあれば色んな遊びができるから」ケース1(編集長)